
「トラックの運転手が『ツーデフの車』と話していたけれど、何が違うのか」と気になったことはありませんか。
ツーデフとは、トラックの駆動方式をあらわす言葉です。ダンプやミキサー車の話でよく出てきます。
この記事でわかることは、次のとおりです。
- ツーデフの意味と、デフ(デファレンシャルギア)のしくみ
- ワンデフとの違いと、それぞれの長所・短所
- ツーデフが使われる車種と、運転するときの注意点
- トラックドライバーという仕事の選択肢
意味を知っておくと、求人票や現場の会話がぐっとわかりやすくなります。
目次
ツーデフとはトラックの何のこと?
ツーデフは「2デフ」とも書き、後ろの2本の車軸が両方とも動力を受け取る駆動方式を指します。まずは言葉の意味から整理します。
デフとは左右のタイヤの回転差を調整する部品
デフとは、デファレンシャルギアを略した呼び方です。エンジンの力をタイヤへ伝えながら、左右の回転の差を調整する部品をいいます。
カーブでは外側のタイヤのほうが長い距離を走ります。回転差を吸収するデフがなければ、タイヤが路面をこすって曲がりにくくなります。デフは、車がなめらかに曲がるために欠かせない部品です。
ツーデフは後ろ2軸にデフが2つある車
大型のダンプやミキサー車は、前に1軸、後ろに2軸の合計3軸(6輪)が一般的です。この後ろ2軸のうち、両方にデフがついて動力が伝わる車が「ツーデフ」です。
駆動方式は「6×4(ろく・かける・よん)」とも表します。6つのタイヤのうち、4つが駆動輪という意味です。前の2輪はハンドルで向きを変える役目で、動力は伝わりません。
ツーデフとワンデフの違い
ツーデフの反対にあたるのが「ワンデフ」です。後ろ2軸のうち、動力を受け取るのは1軸だけです。違いを表にまとめます。
| 項目 | ツーデフ(6×4) | ワンデフ(6×2) |
|---|---|---|
| 駆動する車軸 | 後ろ2軸とも | 後ろ2軸のうち1軸 |
| 悪路・坂道 | 強い | ツーデフより劣る |
| 燃費 | 悪くなりやすい | よい傾向 |
| 車両価格・整備費 | 高くなりやすい | 抑えやすい |
| 主な用途 | ダンプ・ミキサー車など | 一般的な大型の貨物輸送 |
どちらがよいかは、走る道と運ぶ荷物で決まります。
ツーデフは悪路や重い荷物に強い
駆動輪が4つあるため、タイヤが路面をとらえる力(トラクション)が高くなります。ぬかるみや急な坂道でも、空転しにくいのが最大の強みです。
たとえば砂利の敷かれた工事現場へ入るとき、ワンデフではタイヤが空回りしてしまう場面があります。ツーデフなら重い荷物を積んだままでも進みやすくなります。
ツーデフは燃費や整備費で不利になりやすい
一方で、部品が増える分、車体は重くなります。燃費は悪くなる傾向があり、整備するデフも多くなるため、費用もかさみがちです。
舗装された道が中心の長距離輸送では、ワンデフのほうが選ばれやすいのはこのためです。ツーデフは、悪路に強い代わりにコストがかかる駆動方式といえます。
ツーデフが使われる車種と運転の注意点
ツーデフは、悪路を走る場面が多い車に使われています。代表的な車種と、運転するときの注意点を見ていきます。
ダンプやミキサー車など工事現場の車に多い
土砂を運ぶダンプや、生コンクリートを運ぶミキサー車で多く使われています。工事現場は舗装されていない道や急なスロープが多く、重い荷物を積んだまま走るためです。
山間部の林道を走る車や、雪の多い地域の車にも採用されることがあります。
ツーデフでも滑る。雪道や凍結路では慎重に
ツーデフは発進に強い車ですが、止まる力や曲がる力までよくなるわけではありません。雪道や凍結した道では、ツーデフでもスリップします。
速度を落とし、車間距離を長めにとります。必要な場面では、タイヤチェーンを装着します。「ツーデフだから大丈夫」と過信しない姿勢が、事故を防ぎます。
空車時は後輪が浮きやすい点にも注意
荷物を降ろした空車の状態では、後ろがはねやすくなります。急ブレーキや急ハンドルを避け、いつもより丁寧に操作することが大切です。
ツーデフを運転するのに必要な免許
ツーデフの車は大型トラックが中心で、多くの場合は大型免許が必要です。必要な免許の区分は、車両総重量や最大積載量で決まります。
大型免許が必要になるのは、車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上、乗車定員30人以上のいずれかに当てはまる車です。ツーデフかどうかで免許が変わるわけではありません。
2017年3月の改正で、普通免許で運転できる範囲は車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満となりました。「準中型」「中型」の免許もあり、段階的にステップアップする方法もあります。
実際に乗る車の区分は、応募先の求人票で必ず確認してください。
トラックドライバーという選択肢
トラックドライバーは、女性にも広がっている仕事です。ツーデフのような専門的な車だけでなく、配送中心の小型・中型トラックの求人も数多くあります。
未経験から免許取得を支援する会社もある
未経験からはじめる場合は、普通免許で運転できる車や、準中型・中型のトラックから挑戦する方法があります。会社によっては、免許の取得費用を補助する制度も用意されています。
制度の内容は会社ごとに異なるため、応募前に確認しましょう。
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ツーデフに関するよくある質問
ツーデフは「2デフ」と同じ意味ですか?
同じ意味です。「ツーデフ」「2デフ」「6×4」は、いずれも後ろ2軸が駆動する方式を指します。
ツーデフは普通免許で運転できますか?
多くの場合、普通免許では運転できません。ツーデフの車は大型が中心で、大型免許が必要になることが多いためです。
ツーデフとダブルデフは違うものですか?
呼び方の違いで、同じ意味で使われることがあります。ただし、会社や地域によって使い方が異なる場合もあります。迷ったときは、車の駆動方式(6×4など)を確認すると確実です。
ツーデフの運転は難しいですか?
発進は安定していますが、車体が大きく重いため、曲がるときや止まるときは慣れが必要です。最初は先輩ドライバーの指導を受けながら、少しずつ慣れていきます。
まとめ
ツーデフについて、ポイントを振り返ります。
- ツーデフは、後ろ2軸が両方とも動力を受け取る駆動方式(6×4)
- 悪路や坂道に強い一方、燃費や整備費の面では不利になりやすい
- ダンプやミキサー車など、工事現場で働く車に多く使われる
- 雪道や凍結路ではツーデフでも滑るため、慎重な運転が必要
- 多くは大型免許が必要で、免許区分は応募先の求人票で確認する
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