
「産業廃棄物の収集運搬の給料は、一般的な配送より高いのだろうか」「きつい仕事というイメージがあって不安」と感じていませんか。
産業廃棄物の収集運搬とは、工場や工事現場などから出た廃棄物を、処理施設まで運ぶ仕事です。社会に欠かせない仕事として、安定した需要があります。
この記事では、次のことが分かります。
- 産業廃棄物の収集運搬の給料の目安
- 給料が変わる理由と、仕事の大変さ
- 未経験から始める方法と、トラックドライバーという選択肢
金額は地域や会社によって幅があるため、あくまで目安として読んでください。
目次
産業廃棄物の収集運搬とは?仕事内容と給料の基本
給料の話に入る前に、産業廃棄物の収集運搬がどんな仕事なのかを整理します。仕事の中身が分かると、給料の仕組みも理解しやすくなります。
産業廃棄物とは
産業廃棄物とは、事業活動で出る廃棄物のうち、法律で定められた20種類のものを指します。汚泥、廃油、廃プラスチック類、金属くず、がれき類などが代表例です。
家庭から出る「一般廃棄物」とは別のものとして、法律で扱いが決められています。
収集運搬の仕事内容
収集運搬の仕事は、廃棄物の種類に合わせた車を使い、排出した会社から処理施設へ運ぶことです。ダンプ、パッカー車、ウイング車、タンクローリーなど、車の種類はさまざまです。
運ぶ際には、廃棄物の種類や量を記録する「マニフェスト」という書類を扱います。マニフェストとは、廃棄物が適切に処理されるまでの流れを管理するための伝票のことです。
給料の目安は月25万〜40万円前後
産業廃棄物の収集運搬ドライバーの月給は、おおむね25万〜40万円前後の求人が目安とされています。車の大きさや、運ぶ廃棄物の種類によって差が出ます。
| 車の大きさ | 月給の目安 |
|---|---|
| 小型・中型(2t〜4tクラス) | 25万〜32万円前後 |
| 大型(10tクラス) | 30万〜40万円前後 |
表の金額は一般的な傾向を示したものです。求人票では、基本給と手当の内訳まで必ず確認してください。
産業廃棄物の収集運搬の給料が変わる4つの要素
同じ収集運搬でも、給料には差が出ます。主な理由は次の4つです。
運ぶ廃棄物の種類
特別な管理が必要な廃棄物ほど、専門性が高く、手当が付きやすい傾向があります。一方、一般的な廃棄物は、基本給が中心になることがあります。
- がれき類・金属くず:建設現場から出る代表的なもの
- 汚泥・廃油:液体や半固形のため、専用の車や管理が必要
- 特別管理産業廃棄物:爆発性や毒性があり、特別な知識と資格が求められる
扱える廃棄物の種類が増えるほど、任される仕事の幅も広がります。
車両サイズと免許の区分
大きな車ほど、運転できる人が限られるため、給料は高くなる傾向があります。免許は、準中型・中型・大型の順に運転できる車が大きくなります。2017年3月以降に取った普通免許では、運転できる車の範囲が従来より狭い点にも注意が必要です。
資格と手当
玉掛けやフォークリフト、車両系建設機械などの資格があると、資格手当が付くことがあります。資格は一度取れば長く使える武器になります。
残業と勤務時間
現場の都合で、積み込みや荷降ろしの時間が長引く場合があります。残業代が支払われるか、拘束時間が基準の範囲内に収まっているかを確認しましょう。
運転手の拘束時間や休息時間は、国の基準で定められています。給料を増やすために、基準を超えて働くことは認められません。
産業廃棄物の収集運搬の仕事の大変さと工夫
給料に見合う仕事かどうかを判断するために、大変な点も知っておきましょう。
積み込みと荷降ろしの作業
重い廃棄物を扱うため、体力面の負担が出やすい仕事です。ただし、重機やフォークリフトを使う現場では、人力で運ぶ作業は多くありません。
重い荷物は無理に持たず、機械や台車を使うことが基本です。ヘルメットや安全靴、手袋などの保護具も、必ず身につけます。
積みすぎと荷崩れの防止
積載できる重さには、車ごとに上限があります。上限を超えて積むと、法律違反になるだけでなく、事故の原因にもなります。
廃棄物がこぼれたり飛び散ったりしないよう、シートやネットでしっかり覆います。積載量の確認と、飛散防止の対策を、毎回欠かさず行うことが重要です。
産業廃棄物の収集運搬と他の配送の給料・働き方を比較
産業廃棄物の収集運搬が自分に合うかを判断するために、他の配送と並べて比べてみましょう。
主な違い
| 項目 | 産業廃棄物の収集運搬 | 一般的な配送 |
|---|---|---|
| 給料の傾向 | 中程度〜やや高め | 中程度 |
| 仕事の特徴 | 決まった排出先を回る | 多様な荷物を運ぶ |
| 専門知識 | 廃棄物の種類や書類の知識が必要 | 荷物ごとの知識が中心 |
| 需要 | 安定している | 景気や季節で変わる |
産業廃棄物の収集運搬は、需要が安定している点が大きな強みです。専門知識が身につくほど、長く続けやすい仕事になります。
1日の流れ
朝に出勤し、車の日常点検とアルコールチェックを済ませます。点呼を受けてから、排出先の会社や現場へ向かいます。
廃棄物を積み込んだら、処理施設へ運び、計量と荷降ろしを行います。マニフェストの記入を済ませ、会社へ戻って仕事が終わります。
未経験から産業廃棄物の収集運搬ドライバーを目指すには
運送の経験がなくても、産業廃棄物の収集運搬は目指せます。始め方を3つのステップで見てみましょう。
必要な免許を確認する
まずは、持っている免許で運転できる車を確認します。免許がなくても応募できる求人は、実際にあります。取得支援のある会社を選ぶ方法もあります。
許可を持つ会社を選ぶ
産業廃棄物の収集運搬を行うには、会社が自治体から許可を受ける必要があります。許可のない会社に就職してしまうと、法律違反に巻き込まれるおそれがあります。
面接の前に、会社が許可を受けているかを、求人票やホームページで確認しましょう。
研修と同乗期間のある会社を選ぶ
廃棄物の種類やマニフェストの書き方は、独学では覚えにくい内容です。先輩が助手席に乗って教えてくれる期間があるか、面接で確認しましょう。
トラックドライバーという選択肢
産業廃棄物の収集運搬に限らず、トラックドライバーは収入と働き方の選択肢が広い仕事です。女性が活躍できる環境も、年々整ってきています。
収入と雇用の安定性
物流は社会を支える仕組みのため、ドライバーの需要は続いています。経験を積むほど収入を上げやすく、長く働ける仕事です。
未経験・ブランクからの転職
学歴や職歴よりも、免許と安全意識が重視される傾向があります。事務職や販売職から転職した人も、少なくありません。
子育てとの両立
近距離で日勤のみの求人を選べば、夕方に帰宅できる働き方も可能です。「トラガール」では、女性が働きやすい求人を探せます。
産業廃棄物の収集運搬の給料に関するよくある質問
最後に、よくある疑問をまとめました。
産業廃棄物の収集運搬は女性でもできますか?
できます。重機や機械を使う現場が多いため、女性ドライバーも活躍しています。積み込みの方法や、保護具の用意を確認すると安心です。
特別な資格は必要ですか?
ドライバー個人に、必須の資格はありません。ただし、会社が許可を受けている必要があります。特別管理産業廃棄物を扱う場合は、講習の修了などが求められることがあります。
月給30万円は目指せますか?
中型以上の車に乗り、資格手当や各種手当が充実した会社を選べば、目指せる水準です。ただし、基準を超える長時間労働に頼らない会社かを確認してください。
臭いや汚れは気になりますか?
廃棄物の種類によっては、臭いや汚れが出る場合があります。作業着や保護具が支給されるか、洗濯の環境が整っているかを確認しておくと安心です。
まとめ
産業廃棄物の収集運搬の給料について、ポイントを振り返ります。
- 月給の目安は、25万〜40万円前後とされています
- 廃棄物の種類・車の大きさ・資格・手当で給料が変わります
- 需要が安定していて、専門知識が身につく仕事です
- 積みすぎの防止や飛散防止など、安全面の対策が欠かせません
- 許可を持つ会社を選ぶことが、大切なポイントです
求人を見るときは、月給の数字だけでなく、手当の内訳や会社の許可まで確認しましょう。
トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。


