
「宅配ドライバーの給料は、実際いくらもらえるのだろう?」「きつい仕事と聞くけれど、見合う収入なのだろうか?」そんな疑問を持って検索していませんか?
宅配ドライバーの給料は、働き方によって大きく変わります。相場と仕組みを知っておけば、求人票の数字を正しく読み取れます。
記事でわかることは次のとおりです。
- 宅配ドライバーの平均年収・月収・初任給の目安
- 正社員と業務委託で、給料と手取りがどう違うか
- 給料が変わる要因と、収入を上げる方法
- 給料以外に、求人で確認したいポイント
トラックに乗る女性や、働き始めようと考える女性が判断しやすいよう、実務の目線でまとめました。数字はすべて民間の調査にもとづく目安です。
目次
宅配ドライバーの給料はいくら?平均年収と月収の目安
宅配ドライバーの給料は、会社の規模や担当エリアで差があります。まずは、多くの調査で示されている相場を見ていきましょう。
平均年収は350万〜500万円が目安
大手宅配会社の正社員なら、年収は350万〜500万円が目安とされています。経験や役職、繁忙期の手当が加わると、550万円前後まで伸びる例もあるようです。
配送の仕事全体で見ると、求人統計の平均年収は約438万円という数字もあります。国税庁の調査では、民間企業で1年を通じて働いた人の平均給与は458万円(令和4年分)でした。宅配ドライバーは、全体の平均と同じか、やや下回る傾向があります。
月収と初任給の目安
月収は30万円台、初任給は20万円台前半が相場とされています。求人統計では、配送の仕事の月収は約36万円、初任給は約24万円でした。
| 項目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 月収(配送の仕事・平均) | 約36万円 | 求人統計の数字 |
| 初任給(配送の仕事・平均) | 約24万円 | 残業代を含む場合がある |
| 中小型トラックの運転者 | 約34万円 | 厚生労働省の統計をもとにした解説 |
数字は残業代や手当を含む場合が多く、基本給だけの金額ではありません。求人票では、内訳まで確認しましょう。
給料の内訳(基本給・手当・歩合)
給料は、基本給に各種手当を足して決まります。基本給は20万〜25万円ほどの会社が多いとされています。
- 基本給:毎月決まって支払われる、給料のもとになる金額
- 残業手当:決められた時間を超えて働いた分の手当
- 歩合給:配達した個数や件数に応じて増える給料
- 各種手当:無事故手当、皆勤手当、深夜手当など
歩合の割合が高いと、荷物が多い月は増え、少ない月は減ります。収入の安定を求めるなら、固定の部分が厚い会社が安心です。
働き方別の宅配ドライバーの給料の違い
同じ宅配ドライバーでも、会社に雇われるか、業務委託で働くかで収入の仕組みはまったく違います。働き方ごとの特徴を整理します。
正社員・契約社員の給料
正社員は月給制で、年収300万〜450万円ほどが目安とされています。大手宅配会社では、350万〜500万円という見方もあります。
賞与が年2回支給される会社も多く、社会保険にも加入できます。契約社員は、固定給に歩合を組み合わせる形が一般的です。毎月の収入が読みやすいため、生活の計画を立てやすい働き方です。
業務委託(個人事業主)は手取りに注意
業務委託は売上が大きく見えますが、手取りは売上の6〜7割ほどとされています。業務委託とは、会社に雇われず、荷物を運ぶ仕事を請け負う契約のことです。
| 項目 | 正社員 | 業務委託 |
|---|---|---|
| 収入の形 | 月給+手当+賞与 | 配達した個数に応じた報酬 |
| 目安 | 年収350万〜500万円 | 月商50万円前後(手取りは6〜7割) |
| 経費 | 会社が負担することが多い | 燃料代や車両の維持費は自己負担 |
| 社会保険 | 会社が加入手続きを行う | 自分で国民健康保険などに加入する |
月商50万円なら、手取りは30万〜35万円ほどの計算です。稼げる月がある一方で、体調不良で休むと収入が止まります。
パート・アルバイトの時給の目安
パートやアルバイトの時給は、1,300円前後が目安とされています。求人統計では、配送の仕事のアルバイト・パートの平均時給は約1,300円でした。
短時間から始められるため、家事や育児と両立したい人に向いています。ただし、社会保険の加入条件は、勤務時間や日数で変わります。応募前に必ず確認しましょう。
宅配ドライバーの給料が変わる要因
同じ宅配ドライバーでも、年収に100万円以上の差が出ることがあります。差が生まれる主な要因を見ていきましょう。
車両の大きさ(軽貨物・2トン・4トン)
運ぶ車両が大きいほど、給料は高くなる傾向があります。軽貨物とは、軽自動車で荷物を運ぶ仕事のことです。
| 車両 | 月収の目安 | 必要な免許 |
|---|---|---|
| 軽貨物 | 25万〜40万円 | 普通免許 |
| 2トン車 | 35万円前後からとされる | 準中型免許 |
| 4トン車 | 35万〜60万円ほどとされる | 中型免許 |
2017年3月以降に取得した普通免許は、車両総重量3.5トン未満が対象です。2トン車の多くは対象外のため、準中型免許が必要になります。
地域による差
都市部は荷物の量が多く、単価が高くなる傾向があります。荷物が集まる地域ほど、稼ぎやすいと考えられています。
ルート配送ドライバーの調査では、年収の高い千葉県と低い沖縄県で、150万円以上の差がありました。ただし、物価や家賃にも地域差があります。額面だけでなく、生活費もふまえて比べましょう。
繁忙期・荷物の量・歩合の影響
歩合が強い会社では、荷物の量が収入に直結します。年末やお中元の時期は荷物が増え、収入も増えやすくなります。
一方で、荷物が増える時期は、配達の件数も増えて体力を使います。繁忙期に稼げても、休みを取りにくくなる場合があります。収入だけでなく、働き方の無理がないかを確かめましょう。
宅配ドライバーの給料を上げる方法
経験が浅くても、収入を上げる道はあります。方法を知っておけば、将来の見通しが立ちます。
免許・資格を取る
上位の免許を取ると、扱える車両が増え、給料が上がりやすくなります。普通免許から、準中型・中型へのステップアップが代表例です。
- 準中型免許:車両総重量7.5トン未満の車両を運転できる
- 中型免許:車両総重量11トン未満の車両を運転できる
- フォークリフト運転技能講習:荷物の積み下ろし作業の幅が広がる
免許の取得費用を支援する会社もあります。支援制度の有無は、求人票や面接で確認しましょう。
手当や評価制度を確認する
手当の種類が多い会社ほど、努力が収入に反映されやすくなります。無事故手当や皆勤手当は、毎月の安定した上乗せになります。
配達の正確さや無事故の期間が評価される会社なら、長く続けるほど収入が増えます。昇給の仕組みがあるか、面接で具体的に聞いておきましょう。
経験を積んでステップアップする
経験を積めば、リーダーや運行管理者への道も開けます。運行管理者とは、運行の計画や点呼を担当する責任者のことです。
運行管理者になるには、国家資格が必要です。受験の条件や試験の内容は、国土交通省の資料で確認できます。現場の経験は、管理側の仕事でも大きな強みになります。
給料以外に確認したいポイント
給料の数字だけで、仕事を選ぶのは危険です。働き続けられる環境かどうかも、同じくらい大切です。
1日の仕事の流れと体力負担
宅配ドライバーは、配達件数が多く、体力を使う仕事です。会社によって差がありますが、一般的な1日の流れは次のとおりです。
- 出社後:荷物の仕分けと、配達する順番の確認
- 積み込み:荷物を荷台に積み、荷崩れしないよう整える
- 配達:時間指定や不在の荷物を考えながら、順番に届ける
- 集荷・帰庫:荷物を回収し、営業所へ戻って記録を付ける
重い荷物は、膝を曲げて体に近づけて持つと、腰への負担が減ります。台車を使う、手袋と滑りにくい靴を選ぶなどの工夫も有効です。
社会保険・賞与・休日
社会保険と賞与の有無で、年収の実質的な差は大きく変わります。社会保険とは、健康保険や厚生年金など、会社と本人が一緒に支払う保険のことです。
手取りは、額面の8割前後が目安とされています。たとえば月給30万円なら、手取りは24万円前後です。休日の数や有給休暇の取りやすさも、あわせて確認しましょう。
求人票の読み方と注意点
求人票は、基本給と固定残業代の内訳まで読み取ることが大切です。固定残業代とは、あらかじめ一定の残業代を給料に含めて支払う仕組みのことです。
- 月給の中に、固定残業代が何時間分含まれているか
- 歩合や手当が、毎月必ず支給されるものか
- 賞与は「実績あり」か「支給予定」かの違い
モデル年収は、最も条件の良い人の例であることが多いです。入社直後の収入とは差がある場合があります。面接で、平均的な例を聞いてみましょう。
トラックドライバーという選択肢
宅配ドライバーの給料を調べた人には、トラックドライバーという選択肢もあります。女性が活躍できる環境は、少しずつ広がっています。
収入と雇用の安定性
中型や大型のトラックドライバーは、収入を伸ばしやすい仕事です。中小型トラックの月収は約34万円、大型は約38万円という解説もあります。
固定給が中心の会社なら、毎月の収入が安定します。「トラガール」では、女性が働きやすい求人を探せます。給料と働き方の両方を比べて選びましょう。
未経験からの転職
未経験でも、小型車から経験を積めば無理なく始められます。宅配や配送の経験は、トラックの仕事でも役立ちます。
運転や荷物の扱いに慣れてから、準中型や中型の免許を取る方法もあります。研修や同乗指導がある会社なら、不安を減らせます。
子育てとの両立
日勤の地場配送なら、子育てと両立しやすい働き方ができます。地場配送とは、決まった地域内を日帰りで走る仕事です。
夕方には帰宅できる求人もあり、保育園の送迎に合わせやすくなります。勤務時間や休日の取り方は、面接で確認しておきましょう。
宅配ドライバーの給料に関するよくある質問
宅配ドライバーの給料について、よく寄せられる疑問に答えます。
宅配ドライバーは女性でも稼げますか?
女性でも、男性と同じ基準で稼げます。男女で賃金に差をつけることは、法律で禁じられています。体力面は、台車の活用や持ち方の工夫で補えます。歩合が高い会社では、荷物の量に収入が左右される点に注意しましょう。
未経験の初任給はいくらですか?
初任給は、20万円台前半が目安とされています。求人統計では、配送の仕事の初任給は約24万円でした。残業代が含まれる場合もあるため、内訳を確認してください。
手取りは月にいくらくらいですか?
手取りは、額面の8割前後が目安とされています。月給30万円なら、24万円前後です。業務委託の場合は、売上から経費と税を引いた6〜7割ほどが手取りとされています。
業務委託と正社員はどちらが得ですか?
収入の安定を重視するなら、正社員が向いています。業務委託は、稼げる月がある一方で、燃料代や保険料が自己負担になります。未経験のうちは、正社員で経験を積むのが安心です。
まとめ
宅配ドライバーの給料は、大手の正社員なら年収350万〜500万円が目安で、働き方によって手取りが大きく変わります。最後に、記事のポイントを振り返ります。
- 月収は30万円台、初任給は20万円台前半が目安
- 業務委託は、手取りが売上の6〜7割ほどになる
- 車両の大きさ・地域・歩合・繁忙期で給料が変わる
- 免許の取得や手当の確認で、収入を上げられる
- 求人票では、固定残業代や社会保険の有無を確かめる
給料と働きやすさを両立できる会社を選ぶことが、長く続けるコツです。トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。


