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ドライバー用語解説
中継輸送とは?「長距離は泊まりが不安」日帰りしやすい働き方と仕組みを解説
中継輸送とは?「長距離は泊まりが不安」日帰りしやすい働き方と仕組みを解説

「中継輸送とは、いったいどんな仕組みなのだろう?」「長距離でも日帰りで働けるって本当だろうか?」そんな疑問を持って検索していませんか?

中継輸送は、長距離の運行を複数のドライバーで分担する輸送方式です。仕組みを知っておけば、働き方の選択肢が広がります。

記事でわかることは次のとおりです。

  • 中継輸送の意味と、従来の長距離輸送との違い
  • 中継輸送の方式と、方式ごとの特徴
  • ドライバーにとってのメリットと注意点
  • 働くために必要な免許と、求人選びのポイント

トラックに乗る女性や、働き始めようと考える女性が判断しやすいよう、実務の目線でまとめました。

中継輸送とは?意味と仕組み

中継輸送は「ちゅうけいゆそう」と読みます。名前のとおり、荷物を運ぶ道の途中に「中継」を入れる輸送方式です。

1人で走り切らず複数で分担する輸送方式

中継輸送とは、1つの運行を2人以上のドライバーで分担する輸送方式です。出発地と届け先のほぼ中間に中継地点を設け、そこで交代や積み替えを行います。

1人あたりの運転距離が短くなるため、拘束時間も短くなります。拘束時間とは、始業から終業までの、働いている時間と休憩時間を合わせた時間のことです。国土交通省も、労働環境を改善する方法として推奨しています。

従来の長距離輸送との違い

従来は1人が出発地から届け先まで走り、中継輸送は途中で役割を分けます。違いを表で整理しましょう。

項目 従来の長距離輸送 中継輸送
運転する人 1人が全行程を担当 2人以上で分担
運転距離 長い 中継地点までで折り返せる
勤務の形 泊まりが多くなる 日帰りにしやすい
仕組みの複雑さ 単純 会社間の調整が必要

日帰りにしやすい点が、女性にも人気の理由です。ただし、中継地点での待ち合わせなど、新しい調整が増えます。

中継輸送が注目される背景(2024年問題)

中継輸送が注目される背景には、2024年問題があります。2024年問題とは、2024年4月からドライバーの時間外労働に上限が設けられ、運べる荷物が減る心配が出ている問題のことです。

長距離を1人で走る形は、労働時間の上限を守りにくくなります。休息期間の基準も見直され、継続9時間を下回れないとされています。そこで、運行を分けて労働時間を短くする中継輸送が広がっています。

中継輸送の方式と違い

中継輸送には、主に3つの方式があります。資料によっては、スワップボディ方式を加えた4つで説明する場合もあります。

ドライバー交代方式

ドライバー交代方式は、中継地点でトラックごと乗り換える方式です。2か所から走ってきたドライバーが中継地点で会い、車両を入れ替えて、それぞれ出発地へ戻ります。

荷物を積み替えないため、荷物が傷むリスクは低くなります。作業も短時間で済みます。一方で、両方のドライバーが同じ時間に集まる必要があり、運行の時間調整が欠かせません。

トレーラー・トラクター方式(ヘッド交換・スワップボディ)

トレーラー・トラクター方式は、運転席部分だけを入れ替える方式です。トラクターとは、エンジンと運転席のある、荷台を引っ張る部分のことです。

荷物を積んだトレーラーは動かさず、ヘッドと呼ばれるトラクターだけを交換します。ヘッドの交換は数分ほどで終わるとされています。スワップボディとは、荷台部分だけを簡単に積み替えられる車両で、ヘッド交換と同じ方式の仲間に入ります。

貨物積み替え方式

貨物積み替え方式は、中継地点で荷物を別のトラックへ積み替える方式です。ドライバーは自分のトラックのまま折り返せます。

乗り慣れた車で運転できるため、乗り換えのストレスはありません。ただし、荷物の積み替え作業が発生し、荷物が傷むリスクも高くなります。積み替えを行う作業者が、中継地点に必要です。

方式別の比較表

方式ごとに、ドライバーの負担や必要な免許が変わります。特徴を表にまとめます。

方式 仕組み 荷物の積み替え 注意点
ドライバー交代 トラックごと乗り換える なし 他社の車両を運転する場合がある
トレーラー・トラクター ヘッドだけを入れ替える なし 牽引免許が必要
貨物積み替え 荷物を別の車両へ移す あり 荷役作業の負担が増える

日帰りで働きたい場合は、どの方式かを求人票で確かめましょう。方式によって、日々の作業内容が変わります。

中継輸送のメリットとデメリット

中継輸送は、ドライバーにとって良い面と注意すべき面があります。両方を知ったうえで、働き方を考えましょう。

ドライバーにとってのメリット

最大のメリットは、労働時間が短くなり、日帰りで働きやすくなることです。ほかにも、次のような効果が期待されています。

  • 運転距離が短くなり、疲れがたまりにくくなる
  • 夜は自宅で眠れるため、休息期間を確保しやすい
  • 家庭の予定が立てやすく、女性も働きやすい
  • 過労運転が減り、事故のリスクを抑えられる

昼間の勤務や短時間の勤務に対応しやすい点は、女性や異業種からの転職者の確保にもつながると期待されています。

デメリットと注意点

中継輸送は、運行の管理が複雑になる点に注意が必要です。ドライバーの目線では、次の点が負担になる場合があります。

  • 中継地点での待ち合わせで、待ち時間が発生する
  • 他社の車両を運転する場合、乗り慣れていない不安がある
  • トレーラー方式では、牽引免許が必要になる
  • 事故のとき、会社間で責任の扱いが問題になる場合がある

待ち時間は、運行の組み方で大きく変わります。出発地の車庫でヘッドを付け替える方式なら、待ち合わせが不要な場合もあります。

求人を選ぶときに確認したいポイント

求人票からはわかりにくい運用の実態を、面接で確認しましょう。質問に丁寧に答える会社は、運用が整っている傾向があります。

  • 中継の方式は、どの方式か
  • 日帰りが基本か、泊まりが発生する日はあるか
  • 中継地点での待ち時間は、拘束時間に含まれるか
  • 他社の車両を運転する機会はあるか

待ち時間も拘束時間に含まれるのが基本です。記録の取り方まで聞くと、会社の姿勢が見えます。

中継輸送で働くために必要な免許と準備

中継輸送の仕事は、運ぶ車両に合った免許が必要です。方式によって、必要になる免許が変わる点にも注意しましょう。

必要な免許(普通・準中型・中型・大型・牽引)

中継輸送は大型トラックが中心のため、大型免許が必要になる場合が多いです。車両総重量ごとの免許区分は次のとおりです。

  • 普通免許:車両総重量3.5トン未満
  • 準中型免許:車両総重量7.5トン未満
  • 中型免許:車両総重量11トン未満
  • 大型免許:車両総重量11トン以上

トレーラー・トラクター方式では、牽引免許も必要です。牽引免許とは、荷台部分を引っ張って走る車両を運転するための免許のことです。2017年3月以降の普通免許は、3.5トン未満までしか運転できません。

中継地点での1日の流れ

日帰りの中継輸送では、中継地点での引き継ぎが1日の山場になります。ドライバー交代方式の一例を紹介します。会社や路線で内容は異なります。

  • 早朝:運行前点検と点呼を受け、出発地を出発する
  • 午前:中継地点へ到着し、相手のドライバーと車両を引き継ぐ
  • 昼前:相手の車両に乗り、出発地へ折り返す
  • 午後:出発地へ戻り、車両を点検して記録を付ける

引き継ぎの際は、車両の傷や不具合を一緒に確認します。後のトラブルを防ぐために、気づいた点はその場で共有しましょう。

点呼と車両の引き継ぎのポイント

点呼と引き継ぎを丁寧に行うことが、安全運行の土台です。点呼とは、運行管理者が、ドライバーの健康状態や車両の状況を確認する仕組みのことです。

中継地点では、出発地と離れた場所で点呼を行う場合があります。点呼の方法は会社ごとに異なるため、入社前に確認しましょう。車両の鍵や荷物の情報も、漏れなく引き継ぐことが大切です。

トラックドライバーという選択肢

中継輸送の仕組みは、トラックドライバーを目指す人にとって、働き方を選ぶ新しい材料になります。女性が活躍できる環境も、広がっています。

収入と雇用の安定性

大型を扱う中継輸送は、収入を伸ばしやすい仕事です。大型トラックの月収は約38万円という解説もあります。

固定給が中心の会社なら、毎月の収入が安定します。日帰りで働ける分、無理のない勤務で長く続けられます。「トラガール」では、女性が働きやすい求人を探せます。

未経験からの転職

未経験でも、段階を踏めば中継輸送の仕事を目指せます。まず中型免許で地場配送の経験を積み、大型免許へ進む方法が現実的です。

免許の取得を支援する制度を持つ会社もあります。研修や同乗指導がある会社なら、車両の引き継ぎにも慣れやすくなります。

子育てとの両立

日帰りで夜は自宅に帰れるため、子育てと両立しやすい働き方ができます。長距離の運行でも、中継輸送なら泊まりを減らせます。

保育園の送迎に合わせて、勤務時間を選べる求人もあります。出発と帰着の時間は、面接で必ず確認しておきましょう。

中継輸送に関するよくある質問

中継輸送について、よく寄せられる疑問に答えます。

中継輸送は女性でもできますか?

女性でもできます。日帰りにしやすく、昼間の勤務に対応しやすいため、女性の人材確保にもつながると期待されています。大型免許など、必要な免許は事前に確認しましょう。

中継輸送で日帰りは本当にできますか?

日帰りにしやすい仕組みですが、すべての会社で日帰りとは限りません。方式や路線、会社の運用で変わります。面接で、日帰りが基本かどうかを確認してください。

牽引免許がないと中継輸送の仕事はできませんか?

牽引免許が必要なのは、トレーラー・トラクター方式の場合です。ドライバー交代方式や貨物積み替え方式なら、牽引免許は不要な場合があります。求人の方式と必要な免許を確認しましょう。

中継輸送で事故があった場合、責任はどうなりますか?

会社間で責任の扱いが問題になる場合があるとされています。他社の車両を運転する方式では、特に注意が必要です。事故時のルールや保険の内容を、入社前に会社へ確認しておきましょう。

まとめ

中継輸送とは、長距離の運行を中継地点で分け、2人以上のドライバーで分担する輸送方式です。最後に、記事のポイントを振り返ります。

  • 中継輸送は、運転距離と拘束時間を短くできる輸送方式
  • 方式は、ドライバー交代・トレーラー・トラクター・貨物積み替えが中心
  • 日帰りにしやすく、女性や子育て中の人も働きやすい
  • 待ち時間や他社車両の運転、必要な免許に注意する
  • 求人では、方式と日帰りの可否を必ず確認する

無理なく働ける会社を選ぶことが、長く続けるコツです。トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。