
「違反で点数を引かれたけど、何点で免停になるの?」「仕事で運転しているから、免停になったら困る」と不安になっていませんか。
運転免許の停止(免停)は、過去に処分を受けたことがない人なら、過去3年間の違反点数の合計が6点になると対象になります。ただし、過去の処分の回数によって、免停になる点数は変わります。
この記事でわかることは、次のとおりです。
- 免停になる点数と、免停の期間の基準
- 違反点数のしくみと、点数が消えるタイミング
- おもな違反の点数
- 免停の期間を短くできる講習
- 仕事で運転する人が気をつけたいこと
違反点数の数え方から、順番に解説します。
目次
免許は何点で免停になる?
免停になる点数は、「前歴」の回数によって変わります。まずは、免停と免許取消の基準を確認しましょう。
前歴がない人は6点で免停
過去3年以内に免停などの処分を受けたことがない人は、違反点数の合計が6点以上になると免停の対象になります。点数ごとの処分は、次のとおりです。
| 違反点数の合計 | 処分 |
|---|---|
| 6〜8点 | 免許停止30日 |
| 9〜11点 | 免許停止60日 |
| 12〜14点 | 免許停止90日 |
| 15点以上 | 免許取消(欠格期間1年以上) |
前歴がない人は「6点で免停、15点で免許取消」と覚えておきましょう。欠格期間とは、免許を取り直すことができない期間のことです。
前歴があると少ない点数で免停になる
「前歴」とは、過去3年以内に免停や免許取消などの行政処分を受けた回数のことです。前歴があると、少ない点数でも免停になります。
| 前歴の回数 | 免停になる点数 | 免許取消になる点数 |
|---|---|---|
| 0回 | 6点〜 | 15点〜 |
| 1回 | 4点〜 | 10点〜 |
| 2回 | 2点〜 | 5点〜 |
| 3回以上 | 2点〜 | 4点〜 |
前歴が1回ある人は4点で60日の免停、前歴が2回ある人は2点で90日の免停になります。一度免停になると、その後3年間は少しの違反でも再び免停になりやすい状態です。
1回の違反でいきなり免停になることもある
違反点数が大きい違反をすると、1回だけで免停や免許取消になります。たとえば、次のような違反です。
- 一般道路で30キロメートル毎時以上の速度超過(6点)
- 携帯電話を使用して交通の危険を生じさせた場合(6点)
- 酒気帯び運転(呼気1リットル中0.15ミリグラム以上0.25ミリグラム未満で13点)
- 酒気帯び運転(呼気1リットル中0.25ミリグラム以上で25点)
前歴がない人でも、6点以上の違反を1回すれば免停です。酒気帯び運転は、量にかかわらず絶対にしてはいけない違反です。
違反点数のしくみと点数が消えるタイミング
違反点数は、ずっと積み重なるわけではありません。点数の数え方と、点数が消えるタイミングを知っておきましょう。
違反点数は過去3年間の合計で計算する
違反点数は、過去3年間にした違反や事故の点数を合計して計算します。3年より前の違反の点数は、合計に入りません。
交通事故を起こした場合は、違反の点数に加えて、事故の点数(付加点数)もつきます。被害者のけがの程度や、事故の責任の重さによって点数が変わります。
1年間無事故・無違反なら点数はリセットされる
違反をしたあと、1年以上無事故・無違反で過ごすと、それまでの点数は合計に入らなくなります。次に違反をしたときは、その違反の点数から数え直しになります。
違反をしてしまったら、そのあと1年間は無事故・無違反を続けることが大切です。
軽い違反が加算されない特例
2年以上無事故・無違反だった人が、3点以下の軽い違反をした場合、その後3か月間無事故・無違反で過ごせば、その違反の点数は合計に入りません。
ただし、3か月の間にほかの違反をすると、点数は合計されます。特例があるからといって、違反をしてもいいわけではありません。
おもな違反の点数一覧
日常の運転で起こりやすい違反の点数をまとめました。自分の運転を見直すきっかけにしましょう。
よくある違反の点数
| 違反の内容 | 違反点数 |
|---|---|
| 速度超過(一般道路で20キロメートル毎時未満) | 1点 |
| 速度超過(一般道路で20以上25キロメートル毎時未満) | 2点 |
| 速度超過(一般道路で25以上30キロメートル毎時未満) | 3点 |
| 信号無視(赤色信号) | 2点 |
| 一時不停止(指定場所での一時停止違反) | 2点 |
| 携帯電話を手に持って使用(保持) | 3点 |
| シートベルトをしない(座席ベルト装着義務違反) | 1点 |
| 駐停車違反 | 1〜3点 |
1回の違反は1〜3点でも、何度か重なると6点に届きます。「少しくらいなら」という気持ちが、免停につながることを覚えておきましょう。
トラックドライバーが気をつけたい違反
トラックを運転する仕事では、一般の車にはない違反にも気をつける必要があります。
- 過積載(最大積載量をこえて荷物を積む):大型車・中型車では2〜6点
- 積載物の転落を防ぐ措置をしない(荷物の固定が不十分)
- 過労運転(疲れや眠気で正常に運転できないおそれがあるのに運転する):25点
大型車・中型車で最大積載量の10割以上の過積載をすると、6点で免停になるうえ、6か月以下の拘禁刑(2025年6月までの懲役にあたる刑)または10万円以下の罰金という刑事処分を受けることがあります。荷物の量や固定の状態は、出発前に必ず確認しましょう。
免停の期間を短くできる講習
免停になった場合は、「停止処分者講習」を受けると、免停の期間を短くできます。講習のしくみを確認しておきましょう。
停止処分者講習の種類と短縮される日数
停止処分者講習は、免停の期間によって3種類に分かれます。
| 免停の期間 | 講習の種類 | 講習の時間 | 短縮される日数 |
|---|---|---|---|
| 30日 | 短期講習 | 6時間 | 最大29日 |
| 60日 | 中期講習 | 10時間 | 最大30日 |
| 90日以上 | 長期講習 | 12時間 | 最大45日(90日の場合) |
短縮される日数は、講習の最後に行われる考査(テスト)の成績で決まります。30日の免停なら、講習を受けて成績がよければ、免停の期間は1日だけになります。
軽い違反が重なった場合は違反者講習
前歴がない人が、3点以下の軽い違反を重ねて合計6点になった場合は、「違反者講習」の対象になることがあります。違反者講習を受ければ、免停の処分を受けずにすみます。
対象になると、通知が届きます。決められた期間内に受講しないと免停になるため、通知が届いたら早めに予約しましょう。
免停になると仕事にどう影響する?
仕事で運転している人にとって、免停は収入や職場に大きな影響があります。免停になったときに起こることを知っておきましょう。
免停中は仕事で運転できない
免停の期間中は、どんな車も運転できません。トラックドライバーや営業職など、運転が必要な仕事はできなくなります。
免停中に運転すると、無免許運転として扱われます。免停になったら、すぐに会社に報告し、免停中の仕事について相談しましょう。
会社の評価や処分にかかわる
運送会社では、ドライバーの違反や事故の記録を管理しています。違反が続くと、社内の評価や手当に影響する場合があります。
ドライバーの過積載や過労運転、速度超過などの違反がくり返されると、会社が行政処分を受けることもあります。違反はドライバー個人の問題だけでなく、会社全体の問題になるのです。
違反しないための日々の工夫
違反を防ぐには、毎日の運転で次のようなことを心がけましょう。
- 時間に余裕を持った運行計画を立て、急がない
- 運転中はスマートフォンを操作せず、手に持たない
- 眠気や疲れを感じたら、安全な場所で休憩する
- 荷物の量と固定の状態を出発前に確認する
遅れそうなときは、無理に急がず会社に連絡することが大切です。安全運転を続けることが、自分の免許と仕事を守ることにつながります。
安全運転を活かせるトラックドライバーという選択肢
違反点数のしくみを知り、安全運転を心がけることは、運転を仕事にする第一歩です。トラックドライバーは、安全運転の意識が高い人が活躍できる仕事です。
安全への取り組みが整った職場が多い
運送会社では、出発前の点呼やアルコールチェック、ドライブレコーダーを使った安全指導など、事故や違反を防ぐしくみが整っています。
はじめての方でも、先輩ドライバーとの同乗研修で安全な運転方法を学べます。会社のサポートを受けながら、安心して運転の仕事を始められます。
無事故を続けると評価される
運送会社によっては、無事故・無違反を続けたドライバーに手当や表彰を用意しています。安全運転を続けることが、収入や評価にもつながります。
経験を積みながら、準中型・中型・大型と免許を取ってステップアップすることもできます。
家庭と両立しやすい働き方もある
トラックドライバーには、決まった地域を回る配送や、日中だけの勤務の仕事もあります。子育て中の方でも、生活に合わせた働き方を選べます。
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免許は何点で免停になるかに関するよくある質問
違反点数と免停について、よく寄せられる質問をまとめました。
自分の今の違反点数はどうやって確認できますか?
自動車安全運転センターが発行する「累積点数等証明書」で確認できます。申し込みは、警察署や交番にある申込用紙、またはインターネットからできます。
免停の通知はいつ届きますか?
違反点数が基準に達すると、後日、公安委員会から出頭を求める通知が届きます。違反をしてから通知が届くまでの期間は、ケースによって違います。通知が届いたら、指定された日に必ず出頭しましょう。
免停中に運転するとどうなりますか?
免停中の運転は無免許運転となり、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金、違反点数25点の対象です。免許取消になり、2年以上は免許を取り直せなくなります。
反則金を払えば点数は消えますか?
反則金を払っても、違反点数は消えません。反則金は刑事手続きに進まないためのもので、違反点数は行政処分のための記録として別に残ります。
まとめ
免許が何点で免停になるかについて解説しました。この記事のポイントをふり返ります。
- 前歴がない人は、過去3年間の違反点数の合計が6点で免停、15点で免許取消
- 前歴があると、少ない点数で免停になる
- 1年以上無事故・無違反で過ごせば、それまでの点数は合計に入らなくなる
- 停止処分者講習を受けると、免停の期間を短くできる
- 仕事で運転する人の違反は、会社全体の問題にもなる
違反点数のしくみを正しく知り、毎日の安全運転で自分の免許を守りましょう。
安全運転の意識を活かしてトラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。


