
「ドライバーに転職したいけれど、何社くらい応募すればいいの?」「たくさん応募すると失礼にならない?」と迷っていませんか。応募する会社の数は、少なすぎても多すぎても転職活動がうまく進まない原因になります。
ドライバーの転職は、3〜5社程度を目安に同時応募するのがおすすめです。ドライバー職は人手不足が続いているため、ほかの職種より少ない応募社数でも内定をもらいやすい傾向があります。
この記事で分かることは、次のとおりです。
- ドライバー転職で応募する会社の数の目安
- 応募社数が多すぎる・少なすぎるときのリスク
- 応募先を絞り込むための4つのポイント
- 複数社に応募するときの進め方と内定辞退の伝え方
- 女性がトラックドライバーに転職するメリット
はじめてドライバー職に挑戦する女性にもわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ドライバーの転職では何社に応募するのが目安?
転職活動で何社に応募するかは、多くの人が悩むポイントです。ドライバー職ならではの事情を知っておくと、無理のない応募計画を立てられます。まずは一般的な目安とドライバー職の特徴を確認しましょう。
一般的な転職活動の応募社数の目安
事務職や営業職などを含めた転職活動全体では、10〜20社程度に応募する人が多いとされています。書類選考で半数以上が不合格になることも珍しくないため、ある程度の数に応募して内定をめざす人が多い傾向です。
ただし、応募社数はあくまで目安にすぎません。希望する職種や地域、本人の経験によって必要な数は大きく変わります。人気の職種ほど応募者が集まりやすく、内定までに多くの会社を受ける必要が出てきます。
反対に、人手が足りていない職種では、少ない応募でも採用につながりやすくなります。ほかの人の応募社数と比べるより、希望する職種の採用状況にあわせて考えることが大切です。
ドライバー職は少ない応募社数でも内定が出やすい理由
ドライバー職は、3〜5社程度の応募でも内定をもらえる可能性が十分にあります。理由は、運送業界全体で働き手が足りていないためです。
自動車運転の仕事は、有効求人倍率(求職者1人に対して何件の求人があるかを示す数字)が全職業の平均より高い状態が続いているとされています。2024年4月からはドライバーの時間外労働に上限が設けられ、運び手の確保がさらに大切になりました。
運送会社の多くは、未経験の人や女性の採用にも力を入れています。書類選考を行わず、すぐに面接へ進める会社も少なくありません。
こうした事情から、ドライバー職では数をこなすより、自分に合う会社を選んで応募するほうが結果につながりやすいです。
経験・年代別に見る応募社数の考え方
応募社数は、運転経験や年代によっても調整するとよいです。目安を表にまとめました。
| 状況 | 応募社数の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| ドライバー経験あり | 2〜4社 | 経験が評価されやすく、条件で選びやすい |
| 未経験・20〜30代 | 3〜5社 | 研修制度のある会社を中心に選ぶ |
| 未経験・40代以上 | 4〜6社 | 年齢不問や中途採用に積極的な会社も含めて選ぶ |
| ブランクあり・子育て中 | 3〜5社 | 勤務時間や休日の条件を優先して選ぶ |
表の数字は、同じ時期に並行して応募する会社の数です。選考の結果をみながら、少しずつ応募先を追加していく方法もあります。最初から多く応募するより、少しずつ増やすほうが一社ごとの準備に時間をかけられます。
ドライバー転職で応募社数が多すぎる・少なすぎるときのリスク
応募社数は、多ければよい、少なければよいというものではありません。どちらにも注意したいリスクがあります。それぞれの失敗例と、同時応募に関する考え方を見ていきましょう。
応募しすぎると起こりやすい失敗
応募する会社が多すぎると、一社ごとの準備が浅くなり、内定から遠ざかりやすくなります。よくある失敗は次のとおりです。
- 面接の日程が重なり、調整がむずかしくなる
- 会社ごとの違いを覚えきれず、面接でとまどう
- 志望動機が使いまわしになり、熱意が伝わりにくい
- 連絡の返信が遅れ、会社に悪い印象を与える
ドライバー職は早ければ応募から数日で面接になるため、応募が多いと予定がすぐに埋まってしまいます。子育て中の人や、今の仕事を続けながら転職活動をする人は、とくに注意が必要です。
無理なくこなせる数にしぼることで、一社ごとに会社の特徴を調べ、自分の言葉で志望動機を伝えられます。
応募が少なすぎると起こりやすい失敗
1社だけに応募すると、不採用だったときに転職活動が長引くおそれがあります。結果を待つあいだはほかの会社を探せず、時間をむだにしてしまうことがあるためです。
1社だけでは条件を比べる相手がいないことも、注意したい点です。給与や休日の条件がよいのか悪いのかを判断できず、入社してから「思っていた働き方とちがった」と感じる人もいます。
ドライバー職は会社によって、運ぶ荷物や勤務時間、手当の内容が大きくちがいます。2〜3社の条件を並べてみるだけで、自分に合う職場が見えてきやすくなります。
内定が出たときに、ほかの会社と比べて決められる状態をつくっておくと安心です。少なくとも2社以上に並行して応募し、比べながら選ぶようにしましょう。
複数社への同時応募はマナー違反ではない
「いくつもの会社に応募するのは失礼では?」と心配する人もいますが、複数社への同時応募はマナー違反ではありません。転職活動では、いくつかの会社を並行して受けるのが一般的です。
運送会社の採用担当者も、応募者がほかの会社を受けていることを前提にしています。面接で「ほかに応募している会社はありますか」と聞かれたら、正直に答えて問題ありません。
答えるときは、会社名をすべて伝える必要はありません。「同じ業界の会社を2社受けています」のように、おおまかに伝えれば十分です。
大切なのは、応募した会社に対して誠実に対応することです。連絡はなるべく早く返し、辞退するときもきちんと伝えれば、同時応募で悪い印象をもたれることはまずありません。
ドライバー転職で応募先を絞り込む4つのポイント
応募社数をしぼるには、自分に合う会社を見極める基準が必要です。ドライバー職の求人を比べるときは、次の4つのポイントに注目すると選びやすくなります。
運転する車両の大きさと必要な免許
まずは、自分の免許で運転できる車両の求人から選ぶのが基本です。トラックは大きさによって必要な免許がちがいます。
| 車両の大きさ | 主な仕事の例 | 必要な免許の目安 |
|---|---|---|
| 軽バン・小型トラック | 宅配、ルート配送 | 普通免許(取得時期により異なる) |
| 2tトラック | スーパーやコンビニへの配送 | 普通免許または準中型免許 |
| 4tトラック | 工場や倉庫間の配送 | 中型免許 |
| 10tトラック | 長距離輸送 | 大型免許 |
普通免許で運転できる車両の大きさは、免許を取った時期によって変わります。自分の免許証の種類をあらかじめ確認しておきましょう。
大型や中型の免許がなくても、免許取得の費用を会社が負担してくれる「免許取得支援制度」のある求人もあります。将来のステップアップを考えるなら、支援制度の有無も比べるとよいです。
運ぶ荷物と仕事内容(ルート配送・長距離・手積みなど)
ドライバーの仕事は、運ぶ荷物や走る距離によって働き方が大きく変わります。主な仕事内容は次のとおりです。
- ルート配送:決まった配送先を毎日まわる仕事
- 地場配送:近い地域の中で荷物を運ぶ仕事
- 長距離輸送:県をまたいで遠くまで荷物を運ぶ仕事
- 宅配:個人の家に荷物を届ける仕事
はじめてドライバーになる人には、道を覚えやすいルート配送が人気です。毎日帰宅できる地場配送も、家庭と両立したい人に向いています。
荷物の積みおろし方法も確認したいポイントです。手積み・手降ろし(荷物を手で運んで積む作業)が多い仕事は体力が必要です。フォークリフトやカゴ台車を使う仕事なら、力に自信がない人でも働きやすくなります。体力面に不安がある人は、積みおろしの方法を必ず確認しましょう。
給与体系と勤務時間
給与は月給の金額だけでなく、内訳と勤務時間をあわせて比べることが大切です。ドライバーの給与は、基本給に手当を足した形が多いためです。
手当には、残業手当や無事故手当、長距離手当などがあります。月給が高く見えても、残業代が多く含まれている場合は勤務時間が長くなりがちです。求人票では「固定残業代」(あらかじめ一定時間分の残業代を給与にふくめる仕組み)の有無もチェックしましょう。
勤務時間は、早朝から昼過ぎまで、日中のみ、夜間など会社によってさまざまです。子どもの送り迎えがある人は、出勤と退勤の時間を具体的に確認しておくと安心です。
休日の数や、土日休みかシフト制かも大切な比較ポイントです。気になる点は面接で質問し、入社後のギャップを防ぎましょう。
女性が働きやすい職場環境かどうか
女性がドライバーとして長く働くには、職場の環境も見ておきたいポイントです。チェックしたい項目は次のとおりです。
- 女性用のトイレや更衣室があるか
- 女性ドライバーが在籍しているか
- 産休・育休の取得実績があるか
- 研修や同乗指導(先輩が隣に乗って教える仕組み)があるか
女性ドライバーがすでに働いている会社なら、相談しやすく、働く環境も整っていることが多いです。産休や育休の実績があれば、ライフステージが変わっても続けやすいと判断できます。
求人票に書かれていない情報は、面接や職場見学で確認しましょう。女性の働きやすさを大切にしている会社を選ぶことが、長く働き続けるための近道です。
ドライバー転職で複数社に応募するときの進め方
複数の会社に応募すると、スケジュールや連絡の管理が欠かせません。スムーズに転職活動を進めるための流れと、内定を辞退するときのマナーを紹介します。
応募から内定までのスケジュールの立て方
ドライバー職の転職は、応募から内定まで2週間〜1か月ほどが目安とされています。ほかの職種にくらべて選考が早く進みやすいのが特徴です。一般的な流れは次のとおりです。
- 応募:求人サイトや電話で申しこむ
- 書類選考:履歴書を提出する(省略される会社もある)
- 面接:1〜2回が多い
- 適性検査・運転チェック:会社によって実施される
- 内定:面接から数日〜1週間ほどで連絡がくる
選考が早いぶん、応募の時期をそろえておかないと、ほかの会社の結果を待つ前に返事を求められることがあります。
比べたい会社には、なるべく同じ週に応募するのがコツです。入社したい時期から逆算して、応募を始める日を決めておきましょう。
面接日程の調整と応募先の管理方法
応募先が2社以上になったら、一覧表にまとめて管理するのがおすすめです。情報を整理しておくと、日程の重なりや連絡のもれを防げます。
| 管理する項目 | 記入例 |
|---|---|
| 会社名・担当者名 | 〇〇運送・佐藤様 |
| 応募日 | 10月5日 |
| 面接日時・場所 | 10月10日14時・本社 |
| 給与・勤務時間 | 月給25万円・8時〜17時 |
| 選考状況 | 一次面接待ち |
スマートフォンのメモやカレンダーアプリを使えば、外出先でも確認できて便利です。
面接日程を調整するときは、会社から候補日をもらったら早めに返信しましょう。都合が合わない場合は、自分から2〜3つの候補日を伝えるとやりとりがスムーズになります。
内定を辞退するときの伝え方
複数社に応募すると、内定を辞退する場面も出てきます。辞退を決めたら、できるだけ早く、電話で直接伝えるのが基本のマナーです。
会社は内定を出したあと、受け入れの準備を進めています。連絡が遅れるほど、相手に迷惑をかけてしまいます。電話がつながらない場合は、メールで連絡したうえで、あらためて電話をかけましょう。
辞退の理由は、くわしく話す必要はありません。「検討の結果、ほかの会社とのご縁を大切にすることにしました」のように、簡潔に伝えれば十分です。
最後に、選考に時間をさいてもらったことへのお礼を伝えましょう。運送業界は地域でのつながりが強いため、誠実な対応を心がけることが大切です。
女性がトラックドライバーに転職するという選択肢
ドライバー職の中でも、トラックドライバーは女性の活躍が広がっている仕事です。応募先を考えている女性に向けて、トラックドライバーという働き方の魅力を紹介します。
人手不足で未経験・ブランクありでも採用されやすい
トラックドライバーは、未経験やブランクのある女性でも採用されやすい仕事です。物流業界は人手不足が続いており、性別や経験を問わず働き手を求めている会社が多いためです。
ネットショッピングの広がりによって荷物の量は増えている一方、ドライバーの高齢化も進んでいるとされています。国も女性トラックドライバーの活躍を後押しする取り組みを進めてきました。
研修制度や同乗指導を整えている会社なら、運転に自信がない人でも少しずつ仕事を覚えられます。オートマ車や運転をサポートする装置を積んだトラックも増え、以前より運転しやすい環境になっています。
応募社数が少なくても内定につながりやすいのは、トラックドライバーならではのメリットです。
子育てと両立しやすい働き方を選べる
トラックドライバーは、生活に合わせて働き方を選びやすい仕事です。子育て中の女性に人気の働き方は次のとおりです。
- 日勤のみのルート配送
- 短時間勤務やパート勤務
- 土日祝日が休みの配送
- 毎日帰宅できる地場配送
とくにルート配送は、決まった時間に決まった場所をまわるため、毎日の予定を立てやすいのが特徴です。子どもの学校行事に合わせて休みを取りやすい会社もあります。
運転中はひとりの時間になるため、職場の人間関係に悩みにくい点も魅力です。家庭を大切にしながら働きたい女性にとって、トラックドライバーは有力な選択肢といえます。
女性ドライバー向け求人の探し方
女性ドライバーをめざすなら、女性向けの求人に特化したサイトを使うのが効率的です。一般的な求人サイトでは、女性が働きやすい職場かどうかを見分けにくいためです。
女性向けの求人サイトなら、女性ドライバーの在籍状況や、更衣室・トイレなどの設備情報を確認しやすくなります。子育てとの両立や未経験歓迎など、自分の希望に合わせて求人を比べられるのも便利です。
「トラガール」は、女性トラックドライバーのための求人・情報サイトです。女性を積極的に採用している運送会社の求人を中心に掲載しています。
実際に活躍している女性ドライバーの声や、仕事に役立つ情報も紹介しています。応募先を3〜5社にしぼるときの比較にも役立つので、ぜひ活用してみてください。
ドライバーの転職・応募社数に関するよくある質問
ドライバーへの転職を考えている人から、よく寄せられる質問をまとめました。応募前の疑問の解消に役立ててください。
1社ずつ応募したほうが内定率は上がりますか?
1社ずつ応募しても、内定率が上がるとはかぎりません。採用担当者は応募者が何社受けているかではなく、仕事への意欲や人柄を見て判断しているためです。
1社ずつ応募すると、不採用だった場合に次の応募までの時間がかかり、転職活動が長引くおそれがあります。複数の会社を比べられないため、自分に合う職場か判断しにくい点も気になるところです。
無理なく準備できる3〜5社程度に同時に応募し、一社ごとにしっかり準備するほうが、結果として満足できる転職につながりやすいです。
同じ会社の別の営業所に同時応募してもよいですか?
同じ会社の別の営業所に同時応募するのは、避けたほうが無難です。応募の情報は本社でまとめて管理されていることが多く、採用担当者に「どこでもよいのでは」と受け取られるおそれがあるためです。
複数の営業所に興味がある場合は、まず1か所に応募し、面接で「ほかの営業所での勤務も検討できます」と伝える方法があります。会社によっては、応募者の希望や通勤しやすさを考えて、別の営業所を提案してくれることもあります。
迷ったときは、応募前に採用担当者へ問い合わせてみると安心です。
書類選考なしで面接に進めることはありますか?
ドライバー職では、書類選考なしで面接に進める会社も多くあります。人手不足のため、早く応募者と会って話したいと考える会社が増えているためです。
求人票に「書類選考なし」「面接1回」などと書かれていれば、応募から数日で面接になることもあります。履歴書を面接当日に持参するよう求められるケースが多いので、事前に準備しておきましょう。
選考が早く進むぶん、応募社数が多いと日程の調整がむずかしくなります。書類選考なしの会社に応募する場合は、スケジュールに余裕をもっておくことが大切です。
求人サイトと転職エージェントはどちらを使うべきですか?
自分のペースで求人を比べたいなら求人サイト、相談しながら進めたいなら転職エージェントがおすすめです。それぞれの特徴を表にまとめました。
| 項目 | 求人サイト | 転職エージェント |
|---|---|---|
| 進め方 | 自分で探して応募する | 担当者が求人を紹介する |
| 向いている人 | 自分のペースで比べたい人 | はじめての転職で不安な人 |
| 日程調整 | 自分で行う | 担当者が代わりに行う |
両方を組み合わせて使う人もいます。女性ドライバーをめざすなら、女性向けの求人に特化したサイトをあわせて使うと、希望に合う求人を見つけやすくなります。
まとめ
ドライバーへの転職で応募する会社の数は、自分の状況に合わせて決めることが大切です。記事のポイントを振り返ります。
- ドライバー転職の応募社数は3〜5社程度の同時応募が目安
- ドライバー職は人手不足のため、少ない応募でも内定が出やすい
- 応募しすぎると準備が浅くなり、少なすぎると比較ができない
- 複数社への同時応募はマナー違反ではない
- 車両の大きさ、仕事内容、給与と勤務時間、職場環境で応募先をしぼる
- 応募先は一覧表で管理し、内定辞退は早めに電話で伝える
- トラックドライバーは未経験や子育て中の女性も活躍しやすい仕事
応募社数にとらわれすぎず、自分に合う会社を見極めて応募することが、転職成功への近道です。
トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。女性が働きやすい運送会社の求人や、先輩女性ドライバーの声を多数紹介しています。あなたらしい働き方を見つける第一歩として、ぜひ活用してください。


