
「中型免許の更新にはいくらかかる?」「マイナ免許証にすると安くなる?」と気になっている方もいるでしょう。
中型免許の通常の更新費用は、更新手数料と更新時講習手数料の合計で決まります。警視庁の料金では、通常の更新時講習を受ける方は2,300円〜4,350円です。免許証の持ち方と、講習区分・受講方法によって金額が変わります。
ただし、この金額には高齢者講習や認知機能検査などの費用、経由地更新に伴う費用、写真代などは含まれていません。中型免許を持っているすべての方が、この範囲で更新できるわけではありません。
この記事では、更新料金の内訳、追加費用が発生するケース、適性検査の基準、更新前に確認したいことを解説します。
制度・料金の情報は2026年10月2日時点です。料金例は警視庁の案内をもとにしています。実際の手数料、予約方法、必要書類は、住所地の都道府県警察と更新連絡書で確認してください。
目次
中型免許の更新費用と内訳
通常の更新では、「更新手数料」と「更新時講習手数料」を支払います。中型免許だから更新料金が上乗せされる仕組みではなく、普通免許などと同じ料金体系です。
更新手数料は更新後の免許証の持ち方で変わる
2025年3月24日からマイナ免許証が導入され、更新後の保有状況によって更新手数料が変わるようになりました。
| 更新後の保有状況 | 更新手数料 |
|---|---|
| 従来の運転免許証のみ | 2,850円 |
| マイナ免許証のみ | 2,100円 |
| 運転免許証とマイナ免許証の2枚持ち | 2,950円 |
マイナ免許証は、マイナンバーカードのICチップに運転免許情報を記録したものです。マイナンバーカードを持っているだけでは、マイナ免許証にはなりません。
更新手数料が最も低いのは、更新後にマイナ免許証のみを保有する場合です。従来の免許証のみの場合と比べて750円安くなります。
講習手数料は区分と受講方法で変わる
通常の更新時講習には、優良運転者、一般運転者、違反運転者、初回更新者の区分があります。自分の区分は更新連絡書で確認できます。
| 講習区分 | 講習時間 | 対面講習 | オンライン講習 |
|---|---|---|---|
| 優良運転者 | 30分 | 500円 | 200円 |
| 一般運転者 | 1時間 | 800円 | 200円 |
| 違反運転者 | 2時間 | 1,400円 | 対象外 |
| 初回更新者 | 2時間 | 1,400円 | 対象外 |
講習区分は、免許を継続して受けている期間や、所定の判定期間における違反・事故歴などで決まります。
例えば、免許を継続して受けている期間が5年以上あり、判定期間内の違反が事故を伴わない軽微な違反1回のみで、その他の条件も満たしている方は、一般運転者に該当します。「違反したことがあるから必ず違反運転者講習になる」とは限りません。
初回更新者も、単に「初めて更新する方」とだけ定義されるわけではありません。免許の継続期間が5年未満で、違反・事故歴などの条件を満たす方が対象です。
なお、高齢者講習の対象者は、通常の更新時講習とは別の扱いになります。
通常の更新時講習を受ける方の合計額
| 更新後の保有状況 | 優良運転者 | 一般運転者 | 違反・初回更新者 |
|---|---|---|---|
| 運転免許証のみ | 3,350円 | 3,650円 | 4,250円 |
| マイナ免許証のみ | 2,600円 | 2,900円 | 3,500円 |
| 2枚持ち | 3,450円 | 3,750円 | 4,350円 |
オンライン講習の対象となる優良・一般運転者は、講習手数料が200円になります。オンライン講習を受け、更新後にマイナ免許証のみを保有する場合は、2,100円+200円=2,300円です。
通常の料金表とは別に費用がかかるケース
高齢者講習などの対象になる場合
免許の更新期間満了日に70歳以上になる方は、更新前に高齢者講習等を受ける必要があります。通常の更新時講習に代わる手続きのため、前述の講習料金表とは分けて考えてください。
例えば、警視庁が案内する実車指導ありの高齢者講習は6,600円です。指定教習所などで実施する高齢者講習同等の課程は、受講先によって料金が異なります。
75歳以上の方は、原則として認知機能検査も必要です。一定の違反歴がある方などは、運転技能検査の対象になる場合もあります。必要な検査・講習と費用は、届いた通知と警察の案内で確認してください。
出典:警視庁「高齢者講習」、神奈川県警察「高齢運転者の免許更新制度について」
住所地以外の都道府県で経由地更新をする場合
出張や単身赴任などで住所地の都道府県へ戻りにくい場合は、条件を満たせば、別の都道府県を経由して更新する「経由地更新」を利用できます。
対象となる講習区分は優良・一般ですが、免許の条件や同時に行う手続きなどによって利用できない場合があります。申請期間も免許証の保有状況によって異なります。
費用は、通常の更新手数料に一律の追加料金を足すだけではありません。経由地更新用の更新手数料と経由手数料が設定されており、免許証の持ち方、マイナ免許証の書換えを行う場所などによって変わります。
従来の免許証を郵送で受け取る場合は、郵送費用が別にかかることもあります。住所地と手続きを行う都道府県の両方の案内を確認してください。
出典:警視庁「住所地以外の都道府県公安委員会を経由した更新の申請手続」
写真の用意や眼鏡の調整が必要な場合
更新会場や手続きによっては、申請用写真を自分で用意する必要があります。会場で撮影する場合と、持参する場合の取り扱いは、事前に確認しておきましょう。
また、視力基準を満たすために眼鏡やコンタクトレンズの調整・購入が必要になる場合があります。これらは更新手数料とは別の費用です。
視力に不安がある方は、更新前に眼科などで相談し、普段使っている眼鏡やコンタクトレンズで十分に見えるか確認しておくと安心です。
免許を失効した場合
有効期限が切れると免許は失効し、運転できなくなります。失効後の手続きは通常の更新とは異なり、失効からの期間や理由によって、試験の免除範囲や必要書類、費用が変わります。
失効に気づいた場合は運転をせず、住所地の運転免許センターなどへ相談してください。
中型免許の更新期間と有効期間
通常の更新期間は誕生日の前後1か月
通常の更新期間は、有効期限が満了する直前の誕生日の1か月前から1か月後までです。期限が休日に当たる場合などの取り扱いは、更新連絡書と警察の案内で確認してください。
予約が必要な地域や会場もあります。更新連絡書が届いたら、受付場所、講習区分、予約方法、持ち物を確認しましょう。
一般運転者も原則5年の有効期間になる
「優良運転者は5年、それ以外は3年」という説明は正確ではありません。一般運転者も原則として5年です。年齢による短縮などがあるため、実際の期限は交付された免許証等で確認してください。
| 更新期間満了日の年齢 | 優良・一般運転者 | 違反・初回更新者 |
|---|---|---|
| 70歳以下 | 原則5年 | 原則3年 |
| 71歳 | 原則4年 | 原則3年 |
| 72歳以上 | 原則3年 | 原則3年 |
失効後の再取得歴などによる例外があります。高齢者講習の受講対象と、有効期間を決める年齢区分は分けて確認してください。
中型免許の更新で必要な適性検査
限定のない中型免許には視力と深視力の基準がある
中型免許を維持するには、適性検査の基準を満たす必要があります。限定のない中型免許の視力・深視力の基準は、次のとおりです。
- 視力:両眼で0.8以上、かつ左右それぞれ0.5以上
- 深視力:三桿法の奥行知覚検査器による3回の検査で、平均誤差が2cm以下
眼鏡やコンタクトレンズで矯正した視力でも、基準を満たせば認められます。
深視力は、物の遠近や奥行きを判断する能力を確認する検査です。通常の視力が基準を満たしていても、深視力の基準を満たさない場合があります。
中型8t限定は普通免許と同じ視力基準
旧普通免許から移行した中型免許(8t限定)は、普通免許と同じ視力基準です。
- 両眼で0.7以上、かつ左右それぞれ0.3以上
- 一眼が0.3未満、または一眼が見えない場合は、他眼の視力が0.7以上で、視野が左右150度以上
中型8t限定免許を維持するための深視力検査はありません。ただし、大型免許や第二種免許なども持っている場合は、それらを維持するための基準にも注意してください。
中型免許の基準に届かない場合
基準を満たせない場合、そのままの条件で中型免許を更新することはできません。ただし、保有する免許や検査結果などによっては、基準を満たす普通免許等へ変更して更新する扱いがあります。
運転できる範囲が変わる可能性があるため、手続き前に窓口で説明を受けてください。仕事で中型車を運転する方は、更新前の視力確認と早めの相談が大切です。
更新手続きの準備と当日の流れ
持ち物は免許証の保有状況に合わせて確認する
主な持ち物は次のとおりです。必要書類は地域や手続きによって異なるため、更新連絡書と警察の案内を優先してください。
- 現在の運転免許証、またはマイナ免許証。2枚持ちの場合は両方
- 更新連絡書
- 手数料、または指定された支払い手段
- 眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器など必要なもの
- 申請用写真(必要な会場・手続きの場合)
- 高齢者講習終了証明書など(対象者)
- 住所変更などを同時に行う場合の確認書類
新たにマイナ免許証を希望する場合は、マイナンバーカードが必要です。
署名用電子証明書の提出は任意ですが、オンライン講習などのサービスを利用するためには必要です。提出する場合は、有効な署名用電子証明書と、6〜16桁の英数字の暗証番号を確認しておきましょう。
マイナ免許証に設定する暗証番号と、署名用電子証明書の暗証番号は別のものです。必要な暗証番号は、利用する手続きに応じて確認してください。
オンライン講習を受けても来場は必要
一般的には、申請受付、手数料の納付、適性検査、写真撮影、講習、免許証の交付または免許情報の更新などを行います。順番や即日交付の可否は会場によって異なります。
オンライン講習を事前に受けた方は、会場での更新時講習は不要になりますが、適性検査などのために来場する必要があります。更新手続き全体がオンラインで完結するわけではありません。
中型免許の更新費用を抑える方法
マイナ免許証のみの保有を検討する
警視庁の料金では、更新後にマイナ免許証のみを保有すると、従来の免許証のみの場合より更新手数料が750円安くなります。
ただし、マイナンバーカードの表面には免許の種類や有効期限などが表示されません。仕事で免許確認を受ける方は、勤務先の確認方法も踏まえて保有状況を選びましょう。
対象者はオンライン講習を利用する
オンライン更新時講習の対象は、マイナ免許証を保有し、講習区分が優良・一般に該当する方です。2枚持ちの方も対象になります。
受講するには、警察への署名用電子証明書の提出と、マイナポータルでの連携手続きなどを事前に済ませる必要があります。
オンライン講習の手数料は200円です。対面講習と比べて、優良運転者は300円、一般運転者は600円安くなります。
ただし、現在マイナ免許証を持っていない方が、今回の更新前に別途一体化する場合は、保有状況の変更手数料がかかることがあります。講習料金の差額だけで判断せず、必要な手続きと総額を確認してください。
出典:警察庁「マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習」、警視庁「マイナ免許証に伴う手数料改定」
安全運転を続ける
優良運転者になると、通常の対面講習では料金が安くなり、講習時間も短くなります。
ただし、一般運転者も原則として有効期間は5年です。「優良になれば誰でも3年から5年に延びる」というわけではありません。講習区分や有効期間には、所定の判定期間や年齢などが関係します。
事故や違反を防ぐため、速度、車間距離、交差点での確認、休憩の取り方などを日ごろから意識しましょう。
中型免許を仕事で活かす際の確認事項
運転できる車両は車検証で確認する
限定のない中型免許で運転できる範囲は、車両総重量11t未満、最大積載量6.5t未満、乗車定員29人以下です。これらの条件をすべて満たす必要があります。普通車や準中型車も運転できます。
中型免許(8t限定)の場合は、車両総重量8t未満、最大積載量5t未満、乗車定員10人以下です。AT限定がある場合は、AT車に限られます。
「4tトラック」という呼び方だけでは、必要な免許を確定できません。架装や仕様によって車両総重量が異なるため、車検証の数値と免許の種類・条件を照合してください。
会社の補助制度と更新日の扱いを確認する
仕事で使う免許の更新費用について、会社が補助する場合があります。対象となる費用、申請方法、領収書の要否などは、社内規程や担当者に確認してください。
更新のための外出が勤務時間として扱われるのか、休暇が必要なのかも確認しておくと、予定を立てやすくなります。
未経験やブランクがある方は研修内容も確認する
中型免許を持っていても、車両の大きさや仕事内容によって必要な練習は異なります。未経験の方や運転にブランクがある方は、同乗研修の期間、運転練習の有無、独り立ちの判断方法を確認しましょう。
子育てなどと両立したい方は、勤務時間、残業、休日、荷物の重さ、積み下ろし方法なども比較してください。
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中型免許の更新に関するよくある質問
中型免許と普通免許で更新料金は違いますか?
同じ保有状況・講習区分・受講方法であれば、通常の更新手数料と更新時講習手数料は同じです。免許を複数種類持っていても、種類ごとに更新手数料が加算されるわけではありません。
適性検査の基準には違いがあります。限定のない中型免許は、普通免許より高い視力基準に加えて、深視力の基準も満たす必要があります。
更新料金は現金で支払いますか?
支払い方法は地域や会場によって異なります。現金、収入証紙、キャッシュレス決済など、利用できる方法を事前に確認してください。
更新連絡書が届かなかった場合も更新できますか?
更新連絡書がなくても、通常の更新は可能です。ただし、予約方法や受付場所が通常と異なる場合があるため、住所地の警察へ確認してください。
引っ越し後に住所変更をしていない場合は、住所変更に必要な書類も確認しましょう。経由地更新など、通常と異なる手続きでは必要書類が変わります。
仕事の都合で更新期間中に行けない場合は?
海外渡航、入院など、やむを得ない理由がある場合は、更新期間前に更新できる制度があります。仕事が忙しいという事情だけで必ず認められるわけではないため、具体的な日程と理由を警察に相談してください。
通常の更新と有効期間の算定が異なり、次の更新時期が早くなる場合があります。必要書類とあわせて確認しましょう。
まとめ
中型免許の更新費用は、免許証の持ち方と講習区分・受講方法によって変わります。
- 通常の更新時講習を受ける方の費用は、警視庁の料金で2,300円〜4,350円
- 高齢者講習や検査、経由地更新などの費用は、通常の料金表とは分けて確認する
- 優良運転者だけでなく、一般運転者も原則として有効期間は5年
- 限定のない中型免許は、視力に加えて深視力の基準も満たす必要がある
- オンライン講習にはマイナ免許証と事前の連携手続きが必要で、受講後も来場する
更新連絡書が届いたら、講習区分、予約方法、手数料、必要書類を確認しましょう。仕事で運転する方は、期限に余裕を持って更新の予定を立てることが大切です。


