
「トラックの人が『爆弾を落とす』と言っていたけれど、いったい何のことだろう」と気になったことはありませんか。
実は、この言葉は決して気持ちのよい話ではありません。トラックドライバーの間で「爆弾」と呼ばれる、ある迷惑行為を指す言葉として知られています。
この記事でわかることは、次のとおりです。
- 「爆弾を落とす」の意味と、言葉が生まれた背景
- してはいけない理由と、まわりに与える影響
- トイレに困らないための、現実的な備え方
- トラックドライバーという仕事の選択肢
言葉の意味だけでなく、ドライバーが直面する悩みまで、順番に見ていきましょう。
目次
「爆弾を落とす」とはトラック業界のどんな行為?
まずは、言葉の意味と背景を整理します。
尿を入れたペットボトルを捨てる行為のこと
「爆弾」とは、尿を入れたペットボトルのことです。「爆弾を落とす」は、その爆弾を道路や施設に捨てる行為を指します。
高速道路の本線や、サービスエリア・パーキングエリアの植え込みなどに捨てられている、と報じられています。現場で清掃にあたる人たちが困っている問題です。
なお、この言葉は無線用語の辞典や求人サイトの用語集には、ほとんど載っていません。一部の現場やインターネット上で使われる俗称と考えるのが自然です。
なぜこのような行為が起きるのか
背景には、長距離ドライバーのトイレ事情があります。大型車は駐車できる場所が限られます。コンビニの駐車場に入れない場面も多くあります。
停車できてもトイレが混んでいて、待たされることがあります。走行中の高速道路には、安全に停まれる場所がほとんどありません。
とはいえ、事情があっても、捨てる行為が許されるわけではありません。次の章で、その理由を説明します。
爆弾を落としてはいけない理由
「誰も見ていないから」「みんなやっている」という考えは、大きな間違いです。
清掃する人と、他のドライバーに迷惑がかかる
捨てられたペットボトルは、清掃スタッフが手作業で片づけます。中身は感染症のリスクにもなり得るため、消毒して処理する作業が必要になります。
気温が高い時期は、においも強くなります。誰かが必ず、その後始末をしています。
ペットボトル爆弾は、感染リスクの面からも許されない行為と指摘されています。
法律に触れるおそれがある
道路や施設に廃棄物を捨てる行為は、廃棄物処理法が禁じる不法投棄にあたるおそれがあります。不法投棄には罰則があり、業務中の行為なら会社の責任も問われます。
ドライバー個人だけでなく、勤め先の信用も傷つきます。荷主から取引を打ち切られる可能性もあります。
トラックドライバー全体のイメージが悪くなる
一部の人の行為が報じられると、「トラックドライバーはマナーが悪い」という印象が広がります。まじめに働く大多数のドライバーが、迷惑をこうむります。
感謝の言葉を掲げてくれているサービスエリアもあります。その信頼を守ることが、業界全体の働きやすさにつながります。
トイレに困らないための現実的な備え方
「爆弾」に頼らなくても済むよう、運行前から備えておくことが大切です。
休憩の場所を運行前に決めておく
出発前に、走るルートのサービスエリアやパーキングエリアの場所を確認します。トラックが停めやすい大型車用の駐車マスが多い場所を、あらかじめ把握しておきます。
トイレに行きたくなってから探すのではなく、休憩の場所を先に決めておくのが基本です。
連続運転は4時間以内とされ、区切りごとに休憩が必要です。休憩の時間は、トイレの時間としても使えます。
体調と水分の管理を見直す
トイレを気にして水分を極端に控えると、体調を崩す原因になります。かわりに、こまめな休憩で対応するのが安全です。
尿意や体調の悩みが強いときは、無理をせず医師に相談しましょう。
会社にルールや相談先があるか確認する
携帯トイレなどの備えを認めているかどうかは、会社によって違います。使った後の処分の方法も、会社や自治体のルールに従います。
「車内で使ってよいのか」「使った後はどうするのか」は、入社前や配属前に確認しておくと安心です。
いずれの場合も、使うのは安全に停車した場所だけです。路肩など危険な場所への停車は避けます。
トラックドライバーという選択肢
トイレ事情のような悩みは、事前に知って備えれば乗り越えられます。トラックドライバーは、やりがいのある仕事です。
ルートや休憩が決まっている仕事もある
仕事の内容によって、トイレの悩みは大きく変わります。近距離の配送や、決まったルートを走る仕事なら、休憩の場所を選びやすい傾向があります。
| 仕事のタイプ | 休憩・トイレの取りやすさ |
|---|---|
| 近距離の配送 | コンビニや荷主先を使いやすい傾向がある |
| ルート配送 | 停車場所を決めておきやすい |
| 長距離輸送 | サービスエリアの計画的な利用が必要 |
求人を探すときは、走行距離や休憩の取り方を確認しておくと安心です。
未経験からでも始められる
トラックドライバーは、人手不足の業界です。未経験者を歓迎する求人もあります。
運転するトラックの大きさで、必要な免許が変わります。2017年3月以降に取得した普通免許では、車両総重量3.5トン未満(最大積載量2トン未満)のトラックまで運転できます。それより大きい車両には、準中型・中型・大型などの免許が必要です。
爆弾を落とすに関するよくある質問
「爆弾を落とす」は正式なトラック用語ですか?
正式な用語ではありません。用語集にはほとんど載っておらず、一部で使われる俗称です。仕事の場で使う言葉ではありません。
ペットボトルに入れて持ち帰れば問題ありませんか?
おすすめできません。ペットボトルは衛生面のリスクがあり、車内での使用も安全とはいえません。トイレは安全に停車できる場所で使い、備えを使う場合は会社が認めた方法と処分のルールに従ってください。
トイレに行けない場面が心配です。どうすればいいですか?
運行前にサービスエリアなどの場所を確認しておくと、慌てずに済みます。困った場面を減らす工夫は、会社にも相談できます。
女性ドライバーはトイレで困りませんか?
悩みは人によって違います。女性が働きやすい環境づくりに取り組む会社も増えています。求人では、休憩の取り方や設備を確認しましょう。
まとめ
トラックの「爆弾を落とす」について、ポイントを振り返ります。
- 「爆弾を落とす」は、尿を入れたペットボトルを捨てる迷惑行為を指す
- 背景には、大型車が停まれる場所や、トイレの数が限られる事情がある
- 捨てる行為は不法投棄にあたるおそれがあり、清掃する人にも迷惑がかかる
- 運行前に休憩の場所を決めておくことが、いちばんの備えになる
- 仕事の種類によって、休憩の取りやすさは変わる
トラックドライバーは、悩みを知って備えれば、長く続けられる仕事です。トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。


