
「運送会社の正社員になったら、初任給はいくらくらいなの?」「未経験でも、ちゃんと生活できる金額がもらえる?」と気になっていませんか。
転職や就職を考えるとき、最初にもらえる給料の目安は、生活設計に直結する大切な情報です。ただし、運送会社の初任給は、会社の規模や地域、仕事の内容で大きく変わります。
この記事では、運送会社の正社員の初任給の考え方と、求人票の読み解き方を、はじめての方にもわかりやすく解説します。
- 運送会社の正社員の初任給の目安と、金額が決まるしくみ
- 初任給の内訳(基本給・手当・賞与)の見方
- 初任給を比べるときの注意点
- 未経験から安心して始められる会社の選び方
読み終えるころには、求人票の金額を自信をもって比べられるようになります。
目次
運送会社の正社員の初任給の目安
まず、初任給の基本を整理します。初任給とは、入社して最初にもらう給料のことで、会社が独自に決める金額です。
初任給は会社・地域・仕事内容で変わる
運送会社の初任給は、法律で決まっているわけではありません。ただし、都道府県ごとに「最低賃金」が定められており、それを下回ることは認められていません。
金額に差が出る理由は、おもに次のとおりです。
- 会社の規模(大手か、中小か)
- 地域(都市部か、地方か)
- 運転する車の大きさ(小型・中型・大型)
- 仕事の種類(地場配送・長距離・路線など)
同じ運送会社でも、仕事内容が違えば、初任給も変わります。求人票で、募集している職種を必ず確認しましょう。
未経験者の初任給は、月額で見るのが基本
未経験の正社員の場合、月給は「月額◯万円〜」と書かれることが多くあります。この金額は、残業代や手当を含む場合と、含まない場合があります。
金額はあくまで目安で、会社によって大きく異なります。実際の金額は、求人票と面接で、必ず確かめてください。
経験者との違い
運転経験や資格のある方は、初任給が高めに設定される傾向があります。大型免許やけん引免許などを持っていると、手当がつく会社もあります。
反対に、未経験者は、研修期間中の給料が低めに設定される場合があります。研修期間中の条件は、入社前に必ず確認しましょう。
初任給の内訳を知ろう
求人票の金額は、いくつかの項目の合計です。内訳を見ると、実際の手取りがイメージしやすくなります。
基本給と各種手当
初任給は、おもに「基本給」と「手当」で構成されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本給 | 毎月ほぼ一定の、土台となる金額 |
| 手当 | 無事故手当・資格手当・家族手当など |
| 残業代 | 時間外に働いた分の支給 |
| 賞与 | 年に数回支給される、ボーナス |
基本給は、賞与や残業代の計算のもとになります。基本給が低くて手当が大きい会社は、仕事量によって収入が変わりやすい点に注意が必要です。
残業代・歩合給の扱い
求人票の月給に、残業代が含まれている場合があります。たとえば「月給◯万円(みなし残業◯時間分を含む)」という表記です。
みなし残業とは、あらかじめ一定時間分の残業代を、月給に含めて支払う方法です。みなしの時間を超えた分は、別に支払われる決まりです。どこまでが基本の金額か、確認しましょう。
歩合給は、荷物の量や走った距離に応じて増減する給料です。収入が安定しにくいため、仕組みを事前に聞いておくと安心です。
賞与(ボーナス)・昇給の有無
賞与や昇給は、会社が独自に決める制度です。賞与が年に何回あるか、昇給は毎年あるかを確認しましょう。
年収で比べると、月給が低く見える会社でも、賞与を含めると高くなる場合があります。月給だけでなく、年収全体で比べることが大切です。
初任給を比べるときの注意点
金額だけを見て選ぶと、入社後に「思っていた条件と違った」となりかねません。比べるときのポイントを紹介します。
残業・休日出勤を含んだ金額か
求人票の金額が、残業や休日出勤を前提にしていないか、確認しましょう。長時間働くことを前提にした金額は、体への負担が大きくなります。
2024年4月から、トラックドライバーにも、時間外労働の年960時間の上限規制が適用されました。無理なく働ける条件で、収入が成り立っている会社を選びましょう。
試用期間中の給料
入社後の数か月は、試用期間(お試し期間)として、給料が低めになる会社もあります。期間の長さと金額を、面接で確認しましょう。
手取りと額面の違い
求人票の金額は「額面」です。実際に受け取る「手取り」は、そこから社会保険料や税金が引かれた金額です。目安として、額面の8割前後になるとされています。
生活費を考えるときは、額面ではなく、手取りで計算しましょう。
未経験から安心して始められる会社の選び方
初任給の金額だけでなく、働きやすさも大切です。次の点を確認しましょう。
研修・同乗指導の有無
未経験者には、最初の研修が重要です。先輩ドライバーが同乗して、仕事を教えてくれる会社なら、安心して始められます。
- 研修の期間と内容
- 同乗指導の回数
- 独り立ちまでの目安
研修が充実している会社は、安全面にも力を入れている傾向があります。
資格取得支援と手当の制度
資格取得を支援する会社なら、入社後に収入アップを目指せます。中型や大型の免許、フォークリフトなどが代表例です。
社会保険・福利厚生の整備
正社員なら、社会保険の加入や、有給休暇、退職金の制度などがあります。初任給だけでなく、制度の整った会社かどうかも見ましょう。
トラックドライバーという選択肢
正社員として、長く安定して働きたい方にとって、トラックドライバーは選択肢のひとつです。
未経験から正社員を目指せる
普通免許で運転できる小型の配送なら、未経験から正社員になる方も多くいます。研修や同乗指導で、荷物の積み降ろしや荷締めを教えてくれる会社もあります。免許の区分によって運転できる車の大きさが変わるため、まずは手持ちの免許を確認しましょう。
経験を積むほど収入が上がる
経験や資格を重ねることで、任される仕事が広がります。安全運転を続け、スキルを高めることが、収入アップの近道です。女性が活躍する職場も、年々増えています。
家庭との両立もしやすい
地場配送なら、毎日自宅に帰れる仕事が中心です。日勤のみの求人もあり、子育てと両立している方もいます。
運送会社の正社員の初任給に関するよくある質問
初任給は、年齢や学歴で変わる?
会社の制度しだいです。年齢や学歴よりも、免許や経験を重視する会社が多い傾向があります。求人票の「応募資格」と「給与」を、あわせて確認しましょう。
初任給から、すぐ昇給する?
昇給の時期は、会社ごとに異なります。入社後、一定期間は昇給の対象外になる会社も多くあります。
求人票の金額と、実際の金額が違うことはある?
手当や残業代の含み方によって、差が出る場合があります。入社前に、金額の内訳を、書面で確認することをおすすめします。
女性でも、男性と同じ初任給なの?
同じ職種で、同じ条件なら、性別による差はつけません。男女で賃金に差をつけることは、法律で禁じられています。
まとめ
運送会社の正社員の初任給について、ポイントを振り返ります。
- 初任給は会社が独自に決めるもので、規模や地域、仕事内容で変わる
- 金額は、基本給・手当・残業代・賞与の合計として見る
- みなし残業や歩合給の有無を、事前に確認する
- 額面ではなく、手取りで生活費を考える
- 研修や資格支援、福利厚生もあわせて比べる
金額だけでなく、無理なく長く働ける条件かどうかで選ぶことが大切です。入社前の確認で、安心して新しい一歩を踏み出しましょう。
トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。


