
「求人票に書いてある無事故手当って、どんな手当なの?」「事故を起こしたら、お給料はどうなるの?」と気になっていませんか。
無事故手当は、ドライバーの求人でよく見かける手当のひとつです。仕組みを知らないまま入社すると、思っていた収入と違うと感じることもあります。
記事でわかることは次のとおりです。
- 無事故手当の意味と、支給される目的
- 金額の目安と、支給・減額の条件
- 事故を起こしたときの扱いと、法律上の注意点
- 求人票で確認したいポイント
手当の条件は会社ごとに違います。応募前の確認に役立ててください。
目次
無事故手当とは?目的と仕組み
無事故手当とは、一定期間、交通事故を起こさなかったドライバーに支払われる手当です。安全運転手当や、安全手当と呼ぶ会社もあります。
支給の目的
無事故手当の目的は、ドライバーの安全運転への意識を高め、事故を減らすことです。
会社にとって、事故は荷物の破損や車両の修理、取引先からの信頼低下につながります。手当を出すことで、日ごろから丁寧な運転を心がけてもらう狙いがあります。
支払いのタイミング
支払い方は会社によって、主に2種類あります。
- 月ごとに払う:毎月の給料に、一定額が上乗せされる
- 期間ごとに払う:半年や1年など、無事故だった期間のあとにまとめて払う
どちらの方式かで、受け取る時期や金額が変わります。求人票や就業規則で確認してください。
法律上の位置づけ
無事故手当の支給は、法律で義務づけられた制度ではありません。会社が独自に決める手当です。ただし、就業規則や賃金規程に書かれた手当は賃金にあたり、決まりどおりに払われる必要があります。
無事故手当の金額の目安と支給条件
金額は会社ごとの差が大きいため、一般的な傾向としてご覧ください。
金額の目安
月ごとに払う場合は数千円から1万円程度、期間ごとの場合は数万円程度とされる例があります。手当の金額より、支給の条件のほうが実際の収入に大きく影響します。
| 支払い方式 | 金額の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| 月払い | 数千円〜1万円程度 | 毎月確実に受け取れる反面、事故があると翌月から消える |
| 半年・年払い | 数万円程度 | まとまった金額だが、期間の途中で事故を起こすと全額なくなる場合がある |
支給される主な条件
- 対象期間中に、人身事故や物損事故を起こしていない
- 交通違反(速度超過や駐車違反など)がない
- 会社が定める報告や点呼を、きちんと受けている
- 期間の途中で退職していない
会社によって、違反の範囲や事故の種類の線引きが異なります。自分に過失のない「もらい事故」が対象になるかどうかも、確認しておくと安心です。
減額・不支給になる場合
事故や違反があった場合に、手当が減ったり、払われなくなったりします。減額の基準があいまいな会社は、トラブルになりやすいため注意が必要です。事故の程度に応じた減額表を設けている会社もあります。
無事故手当で知っておきたい注意点
手当の仕組みには、よい面と注意したい面があります。
事故を隠してはいけない
手当がなくなることを恐れて、事故やヒヤリとした出来事を会社に報告しない人がいます。しかし、事故の報告は、運転者の義務です。事故を隠すと、本人も会社も大きなリスクを負います。
事故を起こしたら、ただちに運転を止め、けが人がいれば救護します。次に、ハザードランプの点灯や安全な場所への移動で二次事故を防ぎ、警察へ連絡します。そのうえで、すぐ運行管理者へ報告してください。
損害賠償の扱いとは別の話
労働基準法では、会社が、事故の損害賠償の金額をあらかじめ決めておくことを禁じています。無事故手当が出なくなることと、事故の弁償を求められることは、別の問題です。
会社から高額な弁償を求められた場合は、労働基準監督署などの窓口に相談できます。
手当が収入の大部分を占めていないか
基本給が低く、手当で月収を高く見せている求人もあります。手当が出なかった月の収入を計算し、無理のない生活ができるか、確認してください。
求人票で確認したいポイント
応募前に確認しておくと、入社後の食い違いを防げます。
- 無事故手当の金額と、支払い方式(月払い・期間払い)
- 支給の条件と、減額・不支給の基準
- もらい事故や、軽い接触の扱い
- 賞与や退職金の計算に、手当が含まれるか
- 事故防止のための研修や、ドライブレコーダーなどの設備
面接では、「無事故手当は、どんな場合に減りますか」と質問してみてください。基準を具体的に説明してくれる会社は、運営が誠実な傾向があります。
事故防止の取り組みが充実している会社は、手当の有無にかかわらず、安心して働ける環境が整っています。
トラックドライバーという選択肢
無事故手当は、トラックドライバーの給与を構成する要素のひとつです。
収入と雇用の安定性
荷物を運ぶ仕事は、需要が続く業界です。安全に運転を続ければ、無事故の期間が経歴として評価され、収入や任される仕事の幅が広がりやすい面もあります。
未経験からの転職
未経験歓迎の求人は多く、先輩が同乗して教えてくれる会社もあります。2017年3月以降に取得した普通免許は、運転できる車両総重量が3.5トン未満です。それより大きな車には準中型免許以上が必要なため、取得支援のある会社が安心です。
子育てとの両立
地場配送の日勤なら、毎日自宅へ帰れる働き方を選べます。保育園の送迎に合わせた勤務時間かどうか、事前に確認しましょう。
無事故手当に関するよくある質問
無事故手当は全員にもらえますか?
会社の規定と、条件を満たしたかどうかで決まります。制度がない会社もあります。
自分に過失がない事故でも、手当はなくなりますか?
会社の基準によります。もらい事故を対象外にしている会社もあるため、面接で確認してください。
事故を起こしたら、お給料から弁償させられますか?
弁償の金額を、あらかじめ決めておくことは禁止されています。実際の損害のうち、どこまで負担するかは、事情に応じて判断されます。不安なときは、専門の窓口に相談してください。
無事故手当があると、残業代にも影響しますか?
手当の種類によっては、残業代の計算の元に含まれる場合があります。給与の内訳は、担当者に確認しましょう。
まとめ
無事故手当について、ポイントを振り返ります。
- 安全運転を促すために、会社が独自に払う手当
- 金額より、支給と減額の条件を確認することが大切
- 事故は必ず会社へ報告し、隠さない
- 手当に頼らず、基本給を含めた総額で求人を比べる
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