
「運転免許にはどんな種類があるの?」「トラックの仕事をするには、どの免許が必要?」と迷っていませんか。
日本の運転免許は、第一種免許・第二種免許・仮免許の3つに分かれ、全部で19種類あります。運転できる車の大きさや、お客さんを乗せてお金をもらえるかどうかで、必要な免許が変わります。
この記事でわかることは、次のとおりです。
- 運転免許の種類の一覧と、それぞれで運転できる車
- 第一種・第二種・仮免許の違い
- 免許ごとの取得できる年齢と条件
- トラックドライバーに必要な免許の選び方
- 最近の免許制度の変更点
はじめて免許の種類を調べる方にもわかるように、順番に解説します。
目次
運転免許の種類は大きく3つに分かれる
運転免許は、使う目的によって3つのグループに分かれています。まずは全体像をつかみましょう。
第一種免許は「車を運転するための免許」
第一種免許は、自動車やバイクを運転するための基本の免許です。仕事で荷物を運ぶトラックドライバーも、第一種免許で働けます。
第一種免許には10種類あり、運転できる車の大きさや種類ごとに分かれています。トラックドライバーとして働く場合は、第一種免許の中から運転するトラックに合う免許を選びます。
第二種免許は「お客さんを乗せてお金をもらうための免許」
第二種免許は、タクシーやバスのように、お客さんを乗せて運賃をもらう仕事に必要な免許です。代行運転の仕事にも、第二種免許が必要になります。
荷物を運ぶトラックの仕事では、第二種免許は必要ありません。人を運ぶ仕事をしたい場合に取る免許と覚えておきましょう。
仮免許は「練習のための免許」
仮免許は、第一種免許を取る前に、道路で運転の練習をするための免許です。教習所の路上教習や、運転免許試験場の技能試験を受けるときに使います。
仮免許で運転するときは、免許を持つ指導者の同乗や「仮免許練習中」の標識をつけることなどが必要です。仮免許だけで仕事をすることはできません。
運転免許の種類一覧
ここからは、免許の種類を一覧で紹介します。自分が運転したい車に必要な免許を確認しましょう。
第一種免許の一覧
第一種免許の10種類と、運転できるおもな車をまとめました。
| 免許の種類 | 運転できるおもな車 | 取得できる年齢 |
|---|---|---|
| 大型免許 | 車両総重量11トン以上などの大型トラック(10トントラックなど) | 21歳以上・経験3年以上(特例あり) |
| 中型免許 | 車両総重量7.5トン以上11トン未満のトラック(4トントラックの一部など) | 20歳以上・経験2年以上 |
| 準中型免許 | 車両総重量3.5トン以上7.5トン未満のトラック(2トントラックなど) | 18歳以上 |
| 普通免許 | 車両総重量3.5トン未満の乗用車・小型トラック | 18歳以上 |
| 大型特殊免許 | ホイールローダーなど、特殊な構造の大きな車 | 18歳以上 |
| 大型二輪免許 | 排気量400ccをこえるバイク | 18歳以上 |
| 普通二輪免許 | 排気量400cc以下のバイク | 16歳以上 |
| 小型特殊免許 | 小型の農耕作業車など | 16歳以上 |
| 原付免許 | 原動機付自転車 | 16歳以上 |
| けん引免許 | 車両総重量750キログラムをこえる車をけん引する車(トレーラーなど) | 18歳以上 |
表の「経験」は、普通免許などを持っていた期間の合計です。けん引免許は、トレーラーを引く車を運転するための免許なので、引っぱる側の車を運転できる免許とあわせて必要になります。
トラックの仕事に関係が深いのは、大型・中型・準中型・普通・けん引の5つです。
第二種免許の一覧
第二種免許は、次の5種類です。
- 大型第二種免許:路線バスや観光バスなど
- 中型第二種免許:マイクロバスなど
- 普通第二種免許:タクシーや運転代行など
- 大型特殊第二種免許:お客さんを乗せる大型特殊自動車
- けん引第二種免許:お客さんを乗せる車をけん引する場合
第二種免許は、原則として21歳以上で、普通免許などの経験が3年以上あることが条件です。大型第二種免許と中型第二種免許は、受験資格特例教習を受けると、19歳以上・経験1年以上で受験できます。
仮免許の一覧
仮免許は、次の4種類です。
- 大型仮免許
- 中型仮免許
- 準中型仮免許
- 普通仮免許
教習所に通って免許を取る場合は、教習の途中で「修了検定」に合格すると仮免許が交付されます。仮免許を取ったあとは、路上での教習に進みます。
トラックドライバーに必要な運転免許の選び方
トラックドライバーに必要な免許は、運転するトラックの大きさで決まります。働きたい仕事に合わせて、必要な免許を選びましょう。
トラックの大きさと必要な免許
トラックの大きさと仕事の例、必要な免許の目安をまとめました。
| トラックの大きさ | おもな仕事の例 | 必要な免許の目安 |
|---|---|---|
| 軽トラック・小型トラック | 宅配便・近距離の配送 | 普通免許 |
| 2トントラック | スーパーやコンビニへのルート配送 | 準中型免許 |
| 4トントラック | 企業間の配送・中距離輸送 | 準中型免許または中型免許 |
| 10トントラック | 長距離輸送・大量の荷物の運搬 | 大型免許 |
| トレーラー | コンテナや重量物の運搬 | 大型免許+けん引免許 |
実際に運転できるかどうかは、車検証に書かれた「車両総重量」と「最大積載量」で決まります。「○トントラック」という呼び名だけで判断せず、求人に書かれた必要な免許を必ず確認しましょう。
普通免許を取った時期で運転できる範囲が違う
普通免許は、取った時期によって運転できる車の大きさが違います。
| 普通免許を取った時期 | 現在の扱い | 運転できる車両総重量 |
|---|---|---|
| 2007年6月1日まで | 8トン限定中型免許 | 8トン未満 |
| 2007年6月2日〜2017年3月11日 | 5トン限定準中型免許 | 5トン未満 |
| 2017年3月12日以降 | 普通免許 | 3.5トン未満 |
2017年3月11日までに普通免許を取った方は、2トントラックを運転できる場合があります。自分の運転免許証の「種類」と「免許の条件等」の欄を見て、運転できる範囲を確認しましょう。
ステップアップの順番を考える
未経験からトラックドライバーをめざす場合は、小さいトラックから始めて、少しずつ大きな免許を取る方法がおすすめです。たとえば、次のような順番です。
- 普通免許で小型トラックの配送から始める
- 準中型免許を取って2トントラックに乗る
- 中型・大型免許を取って、4トン・10トントラックに乗る
大きなトラックに乗るほど、運べる荷物の量が増え、給料も高めになる傾向があります。運送会社によっては免許の取得費用を支援してくれるため、入社後に上の免許をめざす方も多いです。
最近の運転免許制度の変更点
運転免許の制度は、ドライバー不足や車の変化に合わせて見直されています。トラックの仕事に関係する、最近のおもな変更点を紹介します。
中型・準中型にAT限定免許ができた
これまでAT限定(オートマチック車限定)は、普通免許などに限られていました。2026年4月1日から、中型免許・準中型免許・中型第二種免許にもAT限定が新しくできています。
大型免許のAT限定は2027年4月1日、大型第二種免許のAT限定は2027年10月1日から始まる予定です。オートマチックのトラックが増えており、マニュアル車に不安がある方もトラックの仕事を始めやすくなっています。
大型免許や第二種免許の受験資格が見直された
2022年5月から、受験資格特例教習を受けると、大型免許・中型免許・大型第二種免許・中型第二種免許を19歳以上・経験1年以上で受験できるようになりました。
以前は大型免許を取るまでに、21歳以上・経験3年以上が必要でした。若い方でも、早い段階から大型トラックの仕事をめざせるようになっています。
新しい基準の原付が原付免許で運転できるようになった
2025年4月から、排気量125cc以下で最高出力を4.0キロワット以下におさえたバイクは「新基準原付」として、原付免許で運転できるようになりました。
トラックの仕事に直接関係はありませんが、通勤手段を考えるときの参考になります。
運転免許を活かせるトラックドライバーという選択肢
運転免許の種類を知ると、自分がどんな仕事にチャレンジできるかが見えてきます。普通免許からでも始められるトラックドライバーは、女性にも選ばれている仕事です。
免許によって収入アップをめざせる
トラックドライバーの仕事は、持っている免許によって運転できる車が変わります。上の免許を取るほど仕事の幅が広がり、収入アップにつながりやすいのが特徴です。
経験を積みながら少しずつ免許を取っていけば、長く安定して働けます。免許は、ドライバーとしてのキャリアを支える大切な資格です。
未経験からでも始めやすい
トラックドライバーの求人には、未経験歓迎のものが多くあります。入社後は、先輩と一緒に乗る同乗研修で、運転のコツや荷物の積み方、荷崩れを防ぐ固定の手順を教わるのが一般的です。
はじめは小型のトラックで仕事に慣れ、自信がついたら大きなトラックに挑戦できます。
家庭と両立しやすい働き方もある
トラックドライバーには、長距離だけでなく、決まった地域を回る配送の仕事もあります。日中だけの勤務や、毎日家に帰れる仕事を選べば、家庭との両立もしやすくなります。
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運転免許の種類一覧に関するよくある質問
運転免許の種類について、よく寄せられる質問をまとめました。
運転免許は全部で何種類ありますか?
第一種免許が10種類、第二種免許が5種類、仮免許が4種類で、全部で19種類あります。運転する車の大きさや目的によって、必要な免許が変わります。
普通免許を持っていないと、準中型免許は取れませんか?
準中型免許は、普通免許を持っていなくても18歳以上なら取れます。はじめからトラックの仕事をしたい方は、普通免許を取らずに、最初から準中型免許を取る方法もあります。
トラックの仕事に第二種免許は必要ですか?
荷物を運ぶトラックの仕事に、第二種免許は必要ありません。第二種免許が必要になるのは、タクシーやバスのように、お客さんを乗せて運賃をもらう仕事です。
自分の免許の種類はどこで確認できますか?
運転免許証の下にある「種類」の欄で確認できます。取得している免許の欄に印字があり、「免許の条件等」の欄には「8t」「5t」などの限定やAT限定が記載されます。わからない場合は、運転免許センターや警察署で相談しましょう。
まとめ
運転免許の種類の一覧と、トラックドライバーに必要な免許について解説しました。この記事のポイントをふり返ります。
- 運転免許は、第一種免許(10種類)・第二種免許(5種類)・仮免許(4種類)の全19種類
- トラックの仕事に必要なのは第一種免許で、第二種免許はいらない
- 2トントラックは準中型免許、10トントラックは大型免許が目安
- 普通免許は、取った時期によって運転できる車の大きさが違う
- 2026年4月から、中型・準中型免許にもAT限定ができた
まずは自分の運転免許証を見て、どの車まで運転できるかを確認するところから始めましょう。持っている免許に合わせて、働ける仕事を探すことができます。
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