
「荷物の積み込みを待つあいだ、何をして過ごせばよいのでしょうか」「待機時間が長くて、つらく感じてしまう」。トラックドライバーの仕事では、荷待ちなどの待機時間が発生することがあります。
この記事では、待機時間の意味や、安全で有意義な過ごし方、気をつけたい点をやさしく解説します。記事を読むと、次のことがわかります。
- 待機時間とは何か、なぜ発生するのか
- 待機時間のおすすめの過ごし方
- 待機中にやってはいけないこと
- 女性や未経験の方がトラックドライバーを目指すときの考え方
専門用語は、初めて出てくる場面で意味も添えています。トラックの仕事が初めての方も、安心して読み進めてください。
目次
待機時間とは?なぜ発生するのか
まずは、待機時間の意味と、発生する理由を整理します。
待機時間の意味
待機時間とは、荷物の積み込みや荷降ろしの順番を待つなど、運転や荷役をせずに待っている時間のことです。「荷待ち」とも呼ばれます。たとえば、次のような場面で発生します。
- 倉庫の受付で、順番を待つ
- 荷物の準備が終わるまで、待つ
- 届け先の時間指定まで、待つ
待機時間の長さは、取引先や時間帯によって大きく変わります。
待機時間は仕事の時間に含まれる
荷積みや荷降ろしを始める時刻まで待つ「手待ち時間」は、休憩ではなく労働時間にあたり、拘束時間にも含まれます。「荷待ちは休憩みたいなもの」ではありません。
給与への反映のしかたなど、くわしい扱いは会社によって異なります。入社前に、勤務時間の考え方を確認しておくと安心です。
待機時間のおすすめの過ごし方
安全を守りながら、心と体を整える過ごし方を紹介します。
体を休め、整える
長く座ったままにならないよう、こまめに体を動かすことが大切です。おすすめは、次のとおりです。
- 車外に出て、軽いストレッチをする
- 水分をとり、トイレを済ませておく
- 周りの景色を見て、目を休ませる
座りっぱなしは、足の血流が悪くなる原因になります。体を動かすと、次の運転の前に気分を切り替えられます。
時間を有効に使う
待機が長くなる場合は、次のような使い方もあります。
- 運転日報や、伝票の整理をする
- 次の届け先や、道順を確認する
- 家族や友人に連絡を入れる
- 読書や音楽で、気分転換をする
運転日報の記入などは、待機中に済ませておくと、1日の終わりが楽になります。ただし、荷物の準備が整ったら、すぐに動ける状態を保ちましょう。
待機中にやってはいけないこと
待機中も、仕事の一部です。安全面で、守るべき点があります。
安全のための基本ルール
次の行為は、事故やトラブルにつながるおそれがあります。
- 飲酒をする(休憩中や仮眠前でも禁止)
- 荷物や車両に何も対策をせず、長時間その場を離れる
- 路肩や店の前など、指定された場所以外に停めて待つ
- 発車直前に、スマートフォンを操作し続ける
飲酒は、少量でも運転に影響が残るため、仕事の前後を問わず避けるべき行為です。仮眠の前に飲酒するのも、禁止です。
季節ごとの注意
夏の車内は、短時間でも高温になり、熱中症の危険があります。冬は、寒さで体が冷えます。
- 夏:日陰に停め、こまめに水分をとる。無理に車内で過ごさない
- 冬:防寒具を用意して、体を冷やさない
アイドリング(停車中にエンジンをかけ続けること)は、多くの自治体で条例により制限されています。必要最低限にとどめ、地域のルールに従いましょう。体調に異変を感じたら、すぐに車外へ出て休みましょう。
待機時間を減らす工夫
待機時間は、運転者だけの努力では減らせない場合もあります。それでも、できる工夫があります。
事前の連絡と段取り
到着時間を、事前に取引先へ伝えておくと、受け入れの準備がスムーズになる場合があります。会社の配車担当者と連携して、混みやすい時間帯を避ける方法もあります。
長い待機は会社へ相談する
待機が長引くと、その後の運行にも影響します。休息や労働時間のルール(改善基準告示)を守るためにも、長い待機が続く場合は、運行管理者や会社へ相談することが大切です。
最近は、荷待ち時間を減らすための取り組みを進める会社や荷主も増えています。
トラックドライバーという選択肢
待機時間があっても、働きやすい環境を整えている会社は増えています。女性にとっても、選べる仕事です。
職場選びのポイント
待機時間の扱いや、休憩できる環境を確認することが、続けるコツです。次の点を、求人票や面接で聞いておきましょう。
- 待機時間の扱いと、給与への反映
- 休憩できる場所や、お手洗いの状況
- 長い待機が出たときの、会社の対応
未経験から始められる
未経験者を歓迎し、研修や同乗指導を用意している会社も増えています。女性向けの求人は、「トラガール」でも探せます。気になる求人を比べてみましょう。
待機時間の過ごし方に関するよくある質問
よく寄せられる疑問に答えます。
待機中は、寝てもよいですか?
運転席での仮眠は、疲れをとる効果があまり期待できないため、できるだけ控えましょう。眠気を感じたら、安全な場所に停めて、会社へ連絡してください。疲れをとるには、毎日6〜7時間の連続した睡眠が大切です。仮眠の前の飲酒は、禁止です。
待機時間は給料に含まれますか?
待機の内容や、会社の規定によって異なります。待機時間の扱いは、入社前に確認しておくと安心です。
待機中にスマホを見てもよいですか?
停車中に確認することは問題ありません。ただし、走り出す前には必ず画面から目を離し、運転中の操作は絶対にしないようにしましょう。
待機が長くて、つらいときはどうしたらよいですか?
体を動かして気分を切り替えるほか、運行管理者や会社へ相談しましょう。ひとりで抱え込まないことが大切です。
まとめ
待機時間は、安全に過ごすことで、次の運転につなげられます。要点を振り返りましょう。
- 待機時間は、荷待ちなど、運転や荷役をしていない時間
- ストレッチや水分補給で、体を整えて過ごす
- 飲酒や車両の無人放置など、安全に反する行為はしない
- 待機が長いときは、運行管理者や会社に相談する
待機時間の扱いは、会社によって異なります。トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。


