
「トラックの無線で『お二階さん』と聞こえたけれど、家の二階のことではないよね」と、不思議に思ったことはありませんか。
トラックドライバーは、仕事仲間との連絡に独特の言葉を使います。「お二階さん」も、そのひとつです。
この記事では、次のことが分かります。
- 「お二階さん」がトラック業界で何を指すのか
- どうして「二階」と呼ばれるのか
- 高速道路を走るときに知っておきたい安全のポイント
- 女性や未経験でもトラックドライバーを目指せる理由
言葉の意味がわかると、トラックの仕事がぐっと身近になります。ひとつずつ、やさしく見ていきましょう。
目次
お二階さんとは?トラック業界での意味
まずは、トラックドライバーが使う「お二階さん」の意味を確認します。
お二階さんは「高速道路」を指す呼び名
トラック業界でいうお二階さんとは、高速道路を指す呼び名です。主に、ドライバー同士が無線で話すときに使われてきた言葉とされています。
一方で、一般道は「下道(したみち)」と呼ばれることがあります。地域や会社によって、呼び方が違う場合もあります。
なぜ「二階」と呼ばれるのか
高速道路は、地面より高い場所を走る区間が多くあります。そのため、「二階」にたとえられたのではないかと考えられます。ただし、はっきりした由来は分かっていません。
記録がしっかり残る言葉ではないため、「そのように呼ばれる傾向がある」と受け止めておくと安心です。公式な用語ではなく、現場で育った俗称のひとつです。
無線でよく使われる、ほかの用語
お二階さんのように、現場で使われる言葉はほかにもあります。代表的なものを表にまとめます。
知っておくと便利な用語の一覧
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| お二階さん | 高速道路(一部で使われる俗称) |
| 下道(したみち) | 高速道路を使わない一般道 |
| 荷待ち | 荷物の積み下ろしの順番を待つこと(待っている時間も労働時間にあたる) |
| ネズミ捕り | 速度違反の取り締まり |
用語は、働きながら少しずつ覚えれば十分です。入社したその日に、すべてを知っている必要はありません。わからない言葉は、先輩に気軽に聞いてみましょう。
無線は走行中の使いかたに注意
走行中に携帯電話を手に持って使うことは、道路交通法で禁止されています。連絡は、安全な場所に停車してから行うのが基本です。会社が定めた機器やルールにしたがって使いましょう。
お二階さん(高速道路)を走るときの安全ポイント
高速道路は、スピードが出るぶん、気をつけたい点がいくつもあります。トラックで走るときの基本を確認します。
連続運転は4時間まで、こまめに休憩する
国の基準では、連続して運転できる時間は4時間以内とされています。中断するときは、原則として10分以上の休憩を取ります。合計で30分以上の休憩が目安です。
眠気や疲れを感じる前に、サービスエリアやパーキングエリアで休むことが大切です。
荷物の固縛は、走行中にも点検する
荷物を固定することを、固縛(こばく)といいます。ロープやベルトで荷物を縛り、荷崩れを防ぐ作業です。高速道路では、2時間を目安に点検することが望ましいとされています。
- 出発前に、荷物の固縛を確認する
- 走行中は、2時間を目安にパーキングなどで点検する
- ゆるみを見つけたら、安全な場所で締め直す
どれも、荷物と周りの車を守るための大切な習慣です。こまめな点検が、事故を防ぐ一番の対策です。
車間距離をしっかり取る
トラックは重いため、ブレーキをかけてから止まるまでに、長い距離が必要です。前の車との間は、いつもより広めに取りましょう。
トラックドライバーという選択肢
用語を知ると、トラックの仕事に興味がわいてきた方もいるかもしれません。女性にとって、トラックドライバーは現実的な選択肢のひとつです。
女性ドライバーが働きやすくなってきた背景
荷物を運ぶ需要は、ネット通販の広がりもあり、大きく変わりません。ドライバーを求める会社は多く、女性を歓迎する求人も増えています。
パワーゲートつきの車両や、荷役の少ない配送など、体力に自信がなくても働ける仕事が増えています。
未経験から始めるときの流れ
未経験でも、普通免許があれば応募できる求人があります。運転できる車両の範囲は、免許を取得した時期によって異なります。たとえば、2017年3月以降に取得した普通免許は、運転できる車両総重量が3.5t未満です。
まずは小さな車両の配送から始め、慣れてから準中型や中型の免許に進む方法もあります。会社によっては、免許の取得費用を補助する制度もあります。
高速道路を使わない仕事もある
地場配送のように、決まった地域だけを走る仕事なら、高速道路を使う機会は少なくなります。日勤中心なら、夜は家に帰れるため、子育てとの両立もしやすくなります。応募前に、勤務時間や休日を必ず確認しましょう。
お二階さんに関するよくある質問
最後に、よくある疑問に答えます。
お二階さんはトラック業界の公式な用語ですか?
公式な用語ではありません。一部のドライバーのあいだで使われてきた俗称です。会社や地域によっては、まったく使われないこともあります。
お二階さんという言葉を覚えないと働けませんか?
覚えなくても、まったく問題ありません。仕事で大切なのは、安全運転と丁寧な荷扱いです。用語は、現場で聞いたときに少しずつ覚えれば十分です。
高速道路を運転するのが不安です。未経験でも大丈夫ですか?
最初から長距離を走る必要はありません。まずは地場配送など、一般道が中心の仕事から始める方法があります。運転に慣れてから、少しずつ範囲を広げられる会社もあります。
女性でもトラックの仕事は続けられますか?
続けられます。女性ドライバーを歓迎する会社は増えており、働きかたも選べます。無理のない車両や勤務時間の会社を選ぶことが、長く続けるコツです。
まとめ
お二階さんとトラックの関係について、ポイントを振り返ります。
- お二階さんは、一部で使われる高速道路の俗称
- 由来ははっきりせず、現場で育った言葉と考えられる
- 高速道路では、連続運転4時間以内と、こまめな休憩が基本
- 荷物の固縛は、走行中も2時間を目安に点検する
- 女性や未経験でも、トラックドライバーは目指せる
用語の意味を知ると、トラックの世界がぐっと身近になります。トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。女性が働きやすい求人を探せます。


