
「セールスドライバーとは、いったいどんな仕事なのだろう」と気になっていませんか。求人票で見かけても、ふつうの配送ドライバーとの違いがわかりにくい職種です。
セールスドライバーとは、荷物や商品を届けながら、営業も担当するドライバーのことです。運転が中心ですが、お客様とのやりとりも大切な仕事になります。
本記事では、仕事の中身から必要な免許、女性が働くときのポイントまで整理しました。
本記事でわかることは、次のとおりです。
- セールスドライバーの仕事内容と1日の流れ
- 宅配型とルート営業型の違い
- 必要な免許と向いている人の特徴
- 給料や働き方を調べるときの考え方
- 女性・未経験から始めるときの進め方
読み終えるころには、自分に合う働き方が見えてくるはずです。
目次
セールスドライバーとは?仕事内容と役割
セールスドライバーは、運転・配送・営業の3つを1人で担う職種です。まずは全体像から確認していきましょう。
配送と営業をあわせて担うドライバー
セールスドライバーとは、配送業務に営業活動をあわせて担当するドライバーです。荷物を届けるだけでなく、お客様の困りごとを聞いて提案する役目もあります。
たとえば、宅配会社では荷物のお届け時に、集荷の依頼を受けることがあります。飲料や食品の配送では、新商品の案内や注文の確認も仕事に含まれます。
「営業」と聞いて身構える方もいますが、飛び込み営業が中心とは限りません。担当エリアのお客様と、顔なじみの関係を築いていく仕事が多い傾向です。
呼び方は会社によって違う
大手の宅配会社では、ドライバーをセールスドライバーと呼ぶ例があります。ルート営業を行う配送職を、同じ名前で募集する会社もあります。
求人票の名前だけでは、仕事内容を判断できません。「集荷の営業があるか」「新規開拓の目標があるか」を、応募前に確認しましょう。
1日の仕事の流れ(宅配型の例)
1日の流れは、朝の準備から始まり、配達と集荷をへて、夕方の事務作業で終わる形が一般的です。時間の配分は、会社や担当エリアで変わります。
- 出社後、荷物の確認と車両の点検を行う
- 配達ルートに合わせて荷物を積み込む
- 午前から午後にかけて、配達と集荷をまわる
- 営業所へ戻り、伝票の整理と翌日の準備をする
現場では、積み込みの順番が仕事の効率を大きく左右します。配達する順番の逆に積むと、荷物を探す時間が減り、体の負担も軽くなります。
セールスドライバーの種類と仕事内容の違い
ひとくちにセールスドライバーといっても、働き方は大きく2つに分かれます。違いを知っておくと、求人選びで失敗しにくくなります。
宅配型:個人宅や企業へ届けて集荷もする
宅配型は、個人宅や企業へ荷物を届け、集荷も受け持つタイプです。担当エリアを毎日まわるため、地域の道や住民の生活リズムにくわしくなります。
不在時の再配達や、繁忙期の荷物量の増加は大変な点です。一方で、お客様から直接「ありがとう」と言われる場面が多く、やりがいを感じやすい仕事です。
ルート営業型:決まった取引先をまわる
ルート営業型は、決まった取引先へ商品を届けながら、注文を取るタイプです。飲料・食品・日用品などのメーカーや卸会社で見られます。
お店の棚の状態を確認し、売れ行きに合わせて商品を提案します。取引先との信頼関係が成果につながるため、話し方や気配りが役に立ちます。
2つのタイプの違いを比較
宅配型とルート営業型の違いを、表にまとめました。
| 項目 | 宅配型 | ルート営業型 |
|---|---|---|
| 主なお客様 | 個人宅・企業 | 店舗・企業などの取引先 |
| 営業の中心 | 集荷の依頼を受ける | 商品の提案と注文の受付 |
| 荷物の特徴 | 小さめの荷物が多い | 商品の種類や量が多い場合がある |
| 体への負担 | 個数が多く、階段の上り下りも多い傾向 | 重い箱の積み下ろしが多い傾向 |
| 向いている人 | 地域をまわるのが好きな人 | 人と話して関係を築くのが好きな人 |
どちらが上ということはなく、得意なことで選ぶのが正解です。同じ会社でも、営業所によって荷物の種類や量は異なります。
セールスドライバーに必要な免許と向いている人
セールスドライバーを目指すなら、免許の条件と自分との相性を先に確認しておきましょう。入社後のミスマッチを防げます。
必要な免許は運転する車両で決まる
必要な免許は、運転する車両の大きさで決まります。軽自動車や小型のバンが中心なら、普通免許で働ける求人が多くあります。
注意したいのは、免許を取った時期です。2017年3月12日以降に普通免許を取った方は、運転できる車が車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満に限られます。
それより大きなトラックには、準中型免許(車両総重量7.5トン未満)などが必要です。AT限定で応募できるかどうかは会社で異なり、免許の取得費用を補助する制度を持つ会社もあります。
向いている人の特徴
セールスドライバーには、人と接することが苦にならない方が向いています。次のような特徴があてはまるなら、力を発揮しやすい仕事です。
- 初対面の相手にも、あいさつや会話ができる
- 時間を意識して、段取りよく動ける
- 運転や体を動かす作業が苦にならない
- お客様の変化に気づき、気配りができる
すべてを満たす必要はありません。営業の経験がなくても、接客や事務の経験がある方は、お客様との会話に強みを活かせます。
大変な点も知っておこう
セールスドライバーは、やりがいのある一方で、大変な点もある仕事です。メリットだけでなく、負担になりやすい点も理解しておきましょう。
- 年末や繁忙期は荷物量が増える
- 雨や雪の日も、荷物を届ける必要がある
- 会社によっては営業の目標が設定される
- 時間指定のある荷物には、余裕をもった動きが求められる
対策として、台車を使う、腰を落として荷物を持つといった工夫があります。営業目標の有無や内容は、面接で具体的に聞いておくと安心です。
セールスドライバーの給料と働き方の考え方
働く前に気になるのが、給料や勤務時間ではないでしょうか。金額は会社で大きく変わるため、見るべきポイントを整理します。
収入は基本給と手当の組み合わせ
収入は、基本給に各種手当を加える形が一般的とされています。集荷や営業の成果に応じて、手当や賞与が変わる会社もあります。
金額は、会社・地域・経験によって差が出ます。ネットの平均額だけで判断せず、求人票の「モデル年収」と「手当の内訳」を確認してください。
勤務時間と休日の傾向
勤務は、朝早くから始まる日勤が中心の傾向です。配達の時間帯にあわせて、出社が早い会社もあります。
2024年4月から、トラックドライバーにも時間外労働の上限規制が適用されています。業界全体で、働き方を見直す動きが進んでいるとされています。
休日の日数や、繁忙期の残業の目安は、会社ごとに異なります。年間休日数と、残業時間の実績を必ず確認しましょう。
求人票でチェックしたい5つのポイント
求人票では、営業の負担と働き方の条件を重点的に確認します。入社後の「思っていた仕事と違う」を防げます。
- 営業ノルマや目標の有無
- 固定残業代が含まれているか
- 年間休日数と休みの取りやすさ
- 担当エリアと運転する車両の種類
- 入社後の研修や同乗指導の有無
不明な点は、応募前の見学や面接で質問して問題ありません。質問への答え方も、働きやすい会社かを見極める材料になります。
女性・未経験からセールスドライバーを目指す方法
未経験や女性であっても、セールスドライバーは目指せる仕事です。始め方と、長く続けるための工夫を紹介します。
未経験から始められる理由
未経験から始められるのは、研修や同乗指導を用意する会社が多いためです。先輩ドライバーの車に同乗し、ルートや荷物の扱いを学べる傾向があります。
営業も、最初から一人で新規開拓を任されるとは限りません。既存のお客様への対応から始まり、少しずつ慣れていく流れが一般的です。
30代・40代・50代それぞれの始め方
年代によって強みは違いますが、どの年代からでも始められます。経験を活かせる点を意識すると、アピールしやすくなります。
- 30代:接客や事務の経験を、お客様対応に活かせる
- 40代:子育てや家事で培った段取り力が、時間管理に役立つ
- 50代:落ち着いた対応と信頼感が、取引先との関係づくりで強みになる
体力面が心配な方は、荷物が軽めの職場や、台車などの設備が整った営業所を選ぶと安心です。
女性が無理なく続けるための工夫
長く続けるコツは、体への負担を減らす工夫と、会社選びの2つです。荷物の持ち方ひとつで、疲れ方は大きく変わります。
- 荷物は体に近づけ、ひざを曲げて持ち上げる
- 重い荷物は台車やリフトを使う
- 女性ドライバーが在籍する営業所を選ぶ
- 短時間勤務や、シフトの相談ができる会社を選ぶ
女性の在籍状況や制度は、求人票だけではわかりません。見学の機会があれば、現場の雰囲気もあわせて確認してください。
セールスドライバー以外の選択肢「トラックドライバー」
営業に不安がある方は、運ぶ仕事に専念できるトラックドライバーも選択肢です。セールスドライバーとの違いを整理します。
営業の負担が少ない傾向
トラックドライバーは、運ぶことに専念できる職場が多い傾向です。決まった荷物を決まった場所へ届ける仕事が中心になります。
お客様への提案や集荷の営業が求められにくいため、「人と話すのが少し苦手」という方でも取り組みやすい仕事です。運転が好きな方にも向いています。
未経験からでも転職しやすい
トラックドライバーも、未経験から挑戦できる求人が多い職種です。入社後に、必要な作業を先輩から教わる会社が一般的です。
たとえば、荷締め(荷物が動かないよう、ロープやベルトで固定する作業)や、シート掛け(雨や汚れから荷物を守るシートをかける作業)があります。最初は覚えることが多くても、回数を重ねるほど手早くできるようになります。
子育てとの両立を考えやすい
地場配送を中心とした求人なら、毎日自宅に帰れる働き方も選べます。日勤で土日休みの求人や、短時間勤務を受け入れる会社もあります。
女性向けのトラックドライバー求人を探すなら、「トラガール」が便利です。女性が働きやすい職場を選ぶ視点で、情報を確認できます。
セールスドライバーに関するよくある質問
セールスドライバーについて、よく寄せられる疑問をまとめました。応募前の不安解消に役立ててください。
セールスドライバーは営業ノルマが厳しいですか?
営業の目標や厳しさは、会社や営業所によって大きく異なります。集荷や商品提案の目標を設ける会社もあれば、配送が中心の会社もあります。
求人票の「営業ノルマ」の項目に加え、面接で目標の内容や達成できなかった場合の対応を聞いておくと安心です。
セールスドライバーは女性でもできますか?
女性でも、セールスドライバーとして働けます。荷物の重さや量は職場で異なり、台車などの道具で負担を減らす工夫もあります。
女性ドライバーが在籍しているか、短時間勤務などの制度があるかを確認すると、働きやすい職場を選べます。
セールスドライバーと配送ドライバーの違いは何ですか?
大きな違いは、営業活動を担当するかどうかです。セールスドライバーは、配送に加えて集荷の依頼受付や商品の提案も行います。
ただし、会社によって呼び方や仕事内容が異なります。名称だけでなく、仕事内容の説明を確認してください。
普通免許だけでセールスドライバーになれますか?
軽自動車や小型のバンを使う職場なら、普通免許で働ける求人が多くあります。大きなトラックを使う場合は、準中型免許などが必要です。
2017年3月12日以降に普通免許を取った場合は、運転できる車の大きさに制限があります。免許の区分と応募する求人の条件を、事前に照らし合わせましょう。
まとめ
セールスドライバーとは、どんな仕事なのかを解説しました。要点は、次のとおりです。
- セールスドライバーは、配送と営業をあわせて担うドライバー
- 宅配型とルート営業型があり、仕事内容や体への負担が異なる
- 免許は運転する車両で決まり、普通免許で働ける求人も多い
- 給料や営業の目標は会社で異なるため、求人票と面接で確認する
- 女性・未経験でも、研修のある会社なら始めやすい
仕事内容と自分の得意なことを照らし合わせれば、後悔の少ない職場選びができます。営業に不安があるなら、運ぶことに専念できるトラックドライバーも検討してみてください。
トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。あなたに合った働き方が見つかるはずです。


