
タンクローリーを運転してみたいけれど、どんな免許や資格が必要なのか分からず不安に感じていませんか。積載する荷物によって条件が変わるため、事前の理解が欠かせません。この記事では、以下の内容を解説します。
- タンクローリーの運転に必要な免許区分
- 荷物ごとに求められる資格の種類
- 免許・資格を取得するまでの流れと費用の目安
- 未経験からタンクローリードライバーを目指す方法
目次
タンクローリーの運転に必要な免許とは
タンクローリーは車両総重量が大きく、普通免許だけでは運転できない車種がほとんどです。
車両総重量で決まる免許区分
運転できる範囲は、車両総重量と最大積載量によって細かく分かれています。タンクローリーを運転するには、多くの場合、中型免許か大型免許が必要です。車両総重量が3.5トン以上7.5トン未満なら準中型免許、7.5トン以上11トン未満なら中型免許、11トン以上なら大型免許が目安とされています。小型のタンクローリーであれば準中型免許で対応できる場合もあります。
中型免許・大型免許それぞれで運転できる範囲
| 免許区分 | 車両総重量の目安 | 運転できるタンクローリー |
|---|---|---|
| 準中型免許 | 3.5トン以上7.5トン未満 | 小型のタンクローリー |
| 中型免許 | 7.5トン以上11トン未満 | 中型サイズのタンクローリー |
| 大型免許 | 11トン以上 | 大型のタンクローリー全般 |
取得したい働き方によって、目指すべき免許区分は変わります。運搬する荷物の量が多い会社ほど、大型免許を求める傾向があります。
普通免許だけでは運転できない理由
普通免許で運転できる車両総重量は、2017年3月以降の取得者であれば3.5トン未満に限られます。タンクローリーの多くは基準を超えるため、普通免許のみでは乗務できません。免許を取得した時期によって条件が異なるため、自分の免許区分を確認しておくことが大切です。中型免許や大型免許は、指定の教習所で取得できます。
タンクローリーの運転に欠かせない資格
免許に加え、積む荷物の種類によっては専門資格の取得も必要になります。
危険物取扱者(乙種第4類)とは
危険物取扱者とは、ガソリンや軽油などの危険物を扱うために必要な国家資格です。ガソリンや灯油を運搬するタンクローリーの多くで、乙種第4類の取得が求められます。乙種第4類は引火性液体を対象とする区分で、危険物取扱者の中でも取得者が多い種類とされています。試験は各都道府県の消防試験研究センターで実施されています。
高圧ガスを運ぶ場合に必要な資格
LPガスなどの高圧ガスを運搬する場合は、高圧ガス移動監視者という資格が別途必要です。荷物の性質に応じて、複数の資格を組み合わせて取得するケースも珍しくありません。取り扱う品目が変われば、必要な資格も変わる仕組みです。就職先の会社がどの荷物を扱っているか、事前に確認しておくと安心です。
資格が必要になる荷物の種類
- ガソリン・軽油・灯油などの石油製品
- 化学薬品や工業用の液体
- LPガスなどの高圧ガス
- 食品用の液体(牛乳・食用油など)
食品を運ぶ場合は、危険物取扱者の資格が不要になるケースもあります。荷物の種類ごとに条件が異なる点を、あらかじめ把握しておくことが重要です。
免許・資格を取得するまでの流れと費用の目安
免許と資格は、それぞれ異なる手順で取得を進めていきます。
免許取得までのステップ
中型免許や大型免許は、教習所に通うか、運転免許試験場で一発試験を受ける方法で取得できます。教習所を利用すれば、実技と学科の両方を計画的に学べるため、初めての方でも取り組みやすい方法です。すでに準中型免許以上を持っている場合は、必要な教習時限数が短縮される仕組みもあります。教習期間は保有免許によって差が生じます。
危険物取扱者試験の内容と難易度
乙種第4類の試験は、法令・物理化学・性質と火災予防の3科目から出題されます。各科目6割以上の正答で合格とされ、合格率はおおむね30〜40%程度で推移する傾向があります。市販のテキストや問題集を使った独学でも、合格を目指せる資格とされています。学習期間の目安は、1〜2か月程度が一般的です。
取得にかかる費用と期間の目安
中型免許の取得費用は教習所によって差がありますが、10万円台後半から20万円台が目安とされています。危険物取扱者(乙種第4類)の受験料は数千円程度で、テキスト代を含めても大きな負担にはなりにくい資格です。免許取得には数週間から1か月程度、資格取得には試験勉強を含めて1〜2か月程度を見込んでおくと計画が立てやすくなります。
未経験からタンクローリードライバーを目指す方法
免許や資格を持っていない状態からでも、段階を踏めば目指せる仕事です。
資格取得支援制度を使うという選択肢
多くの運送会社では、入社後に免許や資格の取得費用を補助する制度を設けています。制度を利用すれば、自己負担を抑えながら必要な免許・資格をそろえられます。求人票に「資格取得支援あり」と記載されている会社を選ぶことが、費用面の負担を軽くする近道です。研修期間中は先輩ドライバーに同乗して実務を学べる会社もあります。
入社後に取得する場合の流れ
準中型免許程度の状態で入社し、業務と並行して中型・大型免許を取得していく流れが一般的です。危険物取扱者の資格取得も、入社後の研修期間中に会社のサポートを受けながら進められるケースが多くあります。段階的にステップアップできるため、いきなり全ての免許・資格をそろえる必要はありません。
女性や子育て中でも目指しやすいポイント
タンクローリーは液体を運ぶため、荷物の積み下ろしにおける体力的な負担が比較的軽いとされる車種です。オートマチック車両を導入している会社も増えており、運転操作の負担も軽減されています。時短勤務や日勤専門のルートを用意する会社もあるため、家庭との両立を重視したい方にも選びやすい環境が広がっています。
トラックドライバーという選択肢
タンクローリーに限らず、トラックドライバー全体を選択肢に加えることで、働き方の幅がさらに広がります。
収入・雇用の安定性
物流を支える仕事として需要が安定しており、経験を積むほど収入アップを見込みやすい職種とされています。資格や経験に応じて手当が加算される会社も多く、長く働くほど待遇面のメリットを実感しやすい仕事です。正社員採用を行う会社が多いことも、安定志向の方にとって魅力といえます。
未経験からの転職のしやすさ
免許取得支援制度を整えている会社が多く、運転免許以外の実務経験がなくても挑戦しやすい業界です。研修制度が充実している会社を選べば、基礎から丁寧に学べます。前職の経験を問わず、意欲を重視して採用する会社が増えている点も追い風です。
子育てとの両立
近距離ルートや日勤専門の求人を選べば、家庭の時間を確保しながら働けます。「トラガール」のように、女性ドライバー向けの求人情報を専門に扱うサイトを活用すれば、子育て中でも無理なく続けられる求人を見つけやすくなります。勤務時間や休日の希望を伝えやすい会社を選ぶことも、両立を続けるコツです。
タンクローリーの免許・資格に関するよくある質問
ここでは、タンクローリーの免許・資格について寄せられやすい疑問をまとめます。
普通免許しか持っていなくても目指せますか
普通免許のみでも、中型免許や大型免許を新たに取得すれば目指せます。教習所によっては、普通免許保有者向けの短縮コースが用意されている場合もあります。
資格取得の費用は自己負担ですか
会社によって異なりますが、資格取得支援制度を設けている会社であれば、費用の一部または全額を会社が負担してくれる場合があります。応募前に制度の有無を確認しておくと安心です。
女性ドライバーは少ないですか
業界全体で見ると男性の割合が高いものの、女性ドライバーの数は年々増加している傾向があります。女性専用の休憩スペースや設備を整える会社も増えており、働きやすい環境づくりが進んでいます。
免許取得から実際の乗務まではどのくらいかかりますか
免許取得までに数週間から1か月程度、資格取得や研修を含めると、乗務開始まで2〜3か月程度を見込む方が多い傾向です。会社の研修体制によって期間は前後します。
まとめ
タンクローリーの運転には、車両総重量に応じた免許と、荷物の種類に応じた資格が必要です。
- タンクローリーの運転には中型免許または大型免許が必要
- ガソリンなどの危険物を運ぶ場合は危険物取扱者(乙種第4類)が必要
- 入社後に資格取得支援制度を使えば、費用負担を抑えて取得できる
- 女性や子育て中の方でも、働き方を選べば無理なく続けられる
免許や資格は、段階を踏めば未経験からでも十分に取得を目指せます。トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。


