
「長距離ドライバーの給料は、本当に高いの?」「女性でも続けられる仕事なの?」と気になっていませんか。
長距離ドライバーは、県をまたいで荷物を運ぶ仕事です。泊まりを伴う運行が多く、手当が付くぶん、収入が高いといわれます。一方で、家を空ける日が増えるため、暮らしとの両立が心配になる人も多いでしょう。
この記事では、次の内容がわかります。
- 長距離ドライバーの月収・年収の目安
- 給料の内訳と、手当の種類
- 2024年4月から変わった労働時間のルール
- メリットとデメリット
- 未経験の女性が求人を選ぶときのポイント
収入の高さだけでなく、働き方の実態まで知ってから、転職を判断してください。
目次
長距離ドライバーの給料の目安
最初に、長距離ドライバーの収入の全体像を確認します。金額は会社や運ぶ荷物で変わるため、あくまで目安として見てください。
月収と年収の目安
長距離ドライバーの月収は、おおむね30万〜45万円前後が目安です。年収にすると、400万〜550万円前後になる傾向があります。
国の統計では、トラック運転者の年収は会社や車両の大きさによる差が大きく、全産業の平均と比べて高いとは限らないとされています。ただし、会社によって差が大きい点には注意が必要です。
給料の内訳を知る
長距離ドライバーの給料は、複数の手当で構成されます。主な内訳は次のとおりです。
- 基本給:毎月ほぼ固定でもらえるお金
- 運行手当・長距離手当:走行距離や泊まりの回数に応じた手当
- 深夜手当:夜10時から朝5時に働いた分の割増賃金
- 時間外手当:決まった時間を超えて働いた分の割増賃金
- 無事故手当:事故を起こさなかった月に出る手当
手当の割合が大きいほど、月ごとの収入はぶれやすくなります。基本給がいくらで、手当がいくらなのかを分けて確認することが、求人選びの基本です。
手取りはいくらになる?
月収から、社会保険料や税金が引かれた金額が手取りです。目安として、月収の75〜85%ほどが手取りになります。
たとえば月収35万円なら、手取りはおよそ26万〜30万円です。家計を考えるときは、手取りで計算しましょう。
長距離ドライバーの労働時間のルール
収入を考えるうえで、見落とせないのが労働時間のルールです。トラックドライバーには、国が定めた基準があります。
改善基準告示とは
改善基準告示は、トラックドライバーの働きすぎを防ぐために、国が定めた基準です。2024年4月に内容が見直され、拘束時間や休息期間のルールが厳しくなりました。
拘束時間とは、仕事を始めてから終えるまでの時間で、休憩時間も含みます。休息期間は、仕事と仕事のあいだの、自由に使える時間です。
主な基準の目安
- 1年の拘束時間:原則3,300時間以内
- 1か月の拘束時間:原則284時間以内
- 1日の休息期間:継続して11時間を基本とし、9時間を下回らない
- 連続運転:4時間以内。運転の中断時には休憩を取り、1回おおむね連続10分以上、合計30分以上とする
運行の内容によって例外もあるため、細かな条件は厚生労働省の資料で確認してください。基準を守って運行管理をしている会社を選ぶことが、長く働くための近道です。
長距離ドライバーのメリットとデメリット
収入の面だけで決めると、入社後にミスマッチが起こります。両面を知っておきましょう。
メリット
- 手当が付きやすく、収入を上げやすい
- 運転中は一人の時間が長く、人間関係の悩みが少ない
- 全国の景色を見ながら働ける
とくに、人付き合いが苦手な人には、向いている仕事です。自分のペースで働ける点は、大きな魅力といえます。
デメリット
- 家を空ける日が増え、子育てとの両立が難しい
- 運転の時間が長く、体力と集中力が必要
- 車中泊や仮眠は、睡眠の質が落ちやすい
疲れをためない工夫が欠かせません。休息期間はしっかり体を休め、眠気を感じたら安全な場所で止まって休みましょう。無理をして走り続けないことが、収入より大切です。
長距離ドライバーに必要な免許
長距離で使う車は、大型トラックが中心です。免許の区分を、応募前に必ず確認してください。
大型トラックを運転するには、大型免許が必要です。受験資格は、原則21歳以上で、普通免許などの保有期間が通算3年以上です。特別な教習を修了すれば、19歳以上・通算1年以上で受験できます(2022年5月〜)。
中型トラックの長距離運行もあります。その場合は中型免許が必要です。免許の取得を支援する制度を持つ会社もあるため、費用の負担方法を確認しましょう。
未経験の女性が長距離ドライバーを目指すには
未経験でも、段階を踏めば長距離ドライバーを目指せます。現実的な進め方を紹介します。
最初は日帰りの仕事から
いきなり長距離に挑むと、体力面でも生活面でも負担が大きくなります。まず地場配送で運転と荷物の扱いに慣れ、経験を積んでから長距離へ進む人が多い傾向です。
入社前に確認したいこと
- 1か月の拘束時間と、休日の日数の実績
- 泊まりの頻度と、宿泊場所の環境
- 女性専用の休憩室や、シャワーの設備
- 荷物の積み下ろしを、自分で行うかどうか
疑問は面接で遠慮なく質問してかまいません。質問に丁寧に答える会社は、働きやすい傾向があります。
トラックドライバーという選択肢
長距離だけが、トラックドライバーの働き方ではありません。生活に合わせて選べる点が、この仕事の強みです。
収入と雇用の安定性
物流の需要は、ネット通販の広がりで続いています。人手不足の業界でもあり、未経験でも採用されやすく、学歴や職歴に左右されにくい仕事です。
子育てとの両立
子育て中は、日帰りの地場配送を選ぶ方法もあります。毎日家に帰れて、夕方に終わる会社もあります。ライフステージが落ち着いたら、長距離へ移る道も選べます。
女性が働きやすい環境も増えている
女性専用の更衣室や休憩室を整える会社が増えています。車両も運転支援の機能が進み、昔より運転の負担が軽くなっています。ただし、機能に頼りきらず、自分の目で確認する運転が基本です。
長距離ドライバーの給料に関するよくある質問
ここからは、よく寄せられる疑問に答えます。
長距離ドライバーは、本当に稼げますか?
手当が付くぶん、近距離より高い傾向があります。ただし、基準を守った運行では、収入に上限があります。長時間働いて収入を増やす考え方は、おすすめできません。
未経験でも長距離ドライバーになれますか?
なれます。ただし、まずは日帰りの仕事で経験を積む人が多い傾向です。研修制度の有無を確認してください。
女性でも長距離は続けられますか?
続けている女性ドライバーは増えています。休憩設備の整った会社や、荷役の少ない仕事を選べば、負担を抑えられます。
高い給料の求人は注意が必要ですか?
高い月給の裏に、長時間労働が隠れている場合があります。月の拘束時間と、休日数の実績を必ず確認しましょう。
まとめ
長距離ドライバーの給料について、ポイントを振り返ります。
- 月収の目安は30万〜45万円前後、年収は400万〜550万円前後
- 給料は基本給と各種手当の合計。内訳の確認が大切
- 2024年4月から、拘束時間や休息期間のルールが見直された
- 収入が高い一方、家を空ける日が増える
- 未経験なら、日帰りの仕事から経験を積む方法もある
数字だけで選ばず、自分の暮らしに合う働き方を見つけてください。トラックドライバーへの転職を検討中なら、ぜひ「トラガール」をご覧ください。


